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ヒューマンリソシアが考察「建設業界の2030年未来予測」 建設業を悩ます技術者確保やRPA/AI活用も伝授2024年問題(3/4 ページ)

少子高齢化や働き方改革など、建設業界には解決しなければならない問題が山積している。2024年には残業規制も適用されるなど懸念点は多く、解決までの時間は限られている。そうした中で関係各社が最も頭を悩ませているのが、人材確保に関する悩みだ。技術者の減少が深刻化する中で、建設業界向けの転職支援を手掛けるヒューマンリソシアが、業界の未来予測や企業が取るべき採用アプローチをレクチャーする。

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建設業界でも使えるRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)

 第三部は「建設業各社が続々導入!生産性向上に向けたDXツール活用」をテーマに、コンストラクション事業部 事業部長 増子洋行氏と、DX事業部 SaaS営業支援部 部長 谷口正樹氏が登壇し、自社で提供するDXサービスをアピールした。

 増子氏は、「建設業界では慢性的な人手不足を背景に、業務対策の見直しや各種DXツールの導入による業務効率化は差し迫った課題だ」と訴える。

 DXツールの導入は、企業側も何ができるのかが見えていないことが多いとし、谷口氏は「デジタル化できる業務はかなり存在しているが、現実には埋もれてしまっている。当社は現状の業務を可視化させた上で、課題解決に対するソリューションを提案している」と自社の強みを述べた上で、さまざまなソリューションを紹介した。

ヒューマンリソシアが提供するDXサービスのメニュー
ヒューマンリソシアが提供するDXサービスのメニュー

 まず、DXできる業務を可視化するツールとしてハートコアが提供するタスクマイニングツール「CONTROLIO(コントローリオ)」を採り上げた。個々のPCにモジュールをインストールし、PC内の各アプリの起動時間や立ち上げ時間に対するキー操作の割合、ファイル操作、コピーアンドペーストの回数といった詳細なデータを分析し、業務上の課題や問題点をタスクレベルで発見できる。

 課題を明確化した後の解決に向けたソリューションでは、複数のアプリケーションを横断的に使用する業務は、事務作業を自動化できるRPAの活用を推奨する。

 ヒューマンリソシアでは、2つのRPAを提案。NTTグループが提供する「WinActor(ウィンアクター)」で、日本語対応でユーザーの分かりやすさを重視し、シナリオがフローチャート状になっているため、誰でも使いやすい。

 もう1つは、Microsoft 365の「Power Automate Desktop」。開発がしやすく、Windows10ユーザーであれば無料で使える。

 ヒューマンリソシアでは2つのツールに対し、eラーニングやオンライン講習といった操作研修(eラーニングやオンライン研修など)や伴走型のシナリオ作成支援、シナリオ作成の代行といったサポートを用意している。

「WinActor」と「Power Automate for Desktop」
「WinActor」と「Power Automate for Desktop」

 谷口氏は、「IT活用にはツール検討だけにとどまらず、社内のリスキリングも必要だ。ぜひご検討いただきたい」と力を込める。

 RPAを使うほどではなくとも、定期的なレポート作成や指定伝票の起票など、手間が掛かっているユーザーに対しては、簡単に処理を自動化できるエフ・ビー・エスが提供する「xReport(クロスレポート)」を提案。Excelのコメント機能を使用し、CSVファイルのデータをどの場所に転記したいかを簡単に設定することが可能で、指定伝票の任意の位置に印字させたり、毎月の規定レポートの生成を自動化したりすることが可能だ。

 図面や画像などから、記号や物体を捉えたり、適正な作業員数を予測したりするような業務についてはAIツールも勧めた。

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