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“大阪・関西万博”会場で実証実験が進行中 風を見える化し、空飛ぶクルマの安全を確保するドップラー・ライダーJapan Drone 2023(1/2 ページ)

上空の風の速さと向きを3次元化するドップラー・ライダーで、空のインフラ構築を目指す、京大発ベンチャーのメトロウェザー。

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 「Japan Drone 2023|第8回−Expo for Commercial UAS Market−」(会期:2023年6月26〜28日、千葉・幕張メッセ)の出展ブーのコーナーエリアに2台の白いドップラー・ライダー「Wind Guardian(WG-100)」を展示していたのは、京都府宇治市に本社を置くメトロウェザーだ。

上空の風況を3次元で見える化するドップラー・ライダー

メトロウェザーの展示ブース
メトロウェザーの展示ブース
Wind Guardian(WG-100)
Wind Guardian(WG-100)

 ドップラー・ライダーとは、赤外線レーザーを空中に照射して、大気中に浮遊する微細なチリからの反射光を受信し、目には見えない風の動き(移動速度/向き)を計測し、可視化する3次元風計測装置。

 装置を開発/製造するメトロウェザーは、2015年に設立した京都大学発ベンチャー。2021年8月、マイクロウェザーデータとアナリティクスのリーディングカンパニーである米TruWeather Solutionsと協働契約を締結し、都市の気象センシングインフラ構築を目指す、NASAのSBIR(Small Business Innovation Research)プロジェクトに参画。同年10月には、経済産業省のスタートアップ企業育成支援プログラム「J Startup」の企業(全国版・関西版)に選定された注目の企業だ。

NASAのSBIRの紹介パネル
NASAのSBIRの紹介パネル

 Wind Guardianは、60×74×106センチと小型ながら(体積換算で同業他社のドップラー・ライダーの10分の1以下)、ドップラー・ライダーを中心とした半径最大約15キロの全ての位置で、10〜75メートル間隔で風向/風速を3次元で把握可能という高性能を兼ね備える。

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