2人居住用”3Dプリンタ住宅”を44時間半で完成 セレンディクスのフジツボモデル:デジタルファブリケーション(1/2 ページ)
セレンディクスは、3DプリンタとCNCカッターのデジタルファブリケーション技術をそれぞれ使い分け、2人居住用3Dプリンタ住宅「serendix50(フジツボモデル)」を2日かからず初完成させた。
セレンディクスは2023年8月2日、日本初の2人世帯向け3Dプリンタ住宅「serendix50(フジツボモデル)」が2023年7月25日に、愛知県小牧市で竣工したと発表した。
“住宅産業の完全ロボット化”の始まりとなる3Dプリンタの家
セレンディクスはこれまで、2022年3月に国内初となる3Dプリンタ住宅「serendix10(スフィアモデル)を23時間で完成して以降、10月に初回販売で6棟を完売。2023年5月には一般販売棟で初の竣工と同時に、商用初の3Dプリンタ施設となる佐久棟を完成させている。
今回のserendix50(フジツボモデル)は、serendix10の発表後、60代以上の夫婦世帯から“終の棲家”として、一般住宅仕様の3Dプリンタ住宅を熱望する声が多く寄せられたことを受け、慶應義塾大学KGRI 環デザイン&デジタルマニュファクチャリング創造センター(代表慶應義塾大学SFC教授 田中浩也氏)との共同プロジェクトで始動した。
serendix50(フジツボモデル)の構造は、鉄骨造+鉄筋コンクリート造平屋建て(最高高さ4メートル)、延べ床面積は50平方メートル。
住宅開発のメインはセレンディクスで、概要設計とコンセプトは慶應義塾大学 KGRI環デザイン&デジタルマニュファクチャリング創造センター、実施設計とデザインは宮城大学 准教授兼慶應義塾大学 SFC研究所 上席所員 益山詠夢氏、構造設計はKAPがそれぞれ担当。施工は、熊本県の立尾電設と静岡県の百年住宅、群馬県のナベジュウが手掛け、愛知県小牧市内の百年住宅工場内で、着工から44時間30分で竣工した。
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