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【Report】ソフトベンダーからソリューションプロバイダーへ!進化を遂げるグラフィソフトジャパンのBIMアップデートBuilding Together Japan 2022(4/5 ページ)

グラフィソフトジャパンは、2023年度のアップデートで、Archicad、BIM cloud、BIMxのBIM関連製品と、Graphisoft Forward、Graphisoft Learn、Graphisoft Communityの3つのサービスを両輪に、「BIMソフトベンダー」を超え、ユーザーがBIM活用の実現までをサポートする「BIMのソリューションプロバイダー」へと進化することを掲げている。

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多様な連携機能強化で、より活用しやすいデータハブへと進化した「BIM cloud」

 ペーテル氏が挙げた理想的なBIMの2つ目の特徴「自由なデータ連携(コラボレーション)」への取り組みとして、BIM cloudに関するバージョンアップについて両氏の説明をまとめる。

 ペーテル氏は今回のBIM cloudのアップデートで「BIMソフトの種類に関係なく、さまざまな分野のステークホルダーが自由に連携してチームワークを行えるようになる」とし、さらにプロジェクトに関わるBIM以外のデータなどもアップロードしてデータを集約することで、データハブとしての利用も可能になり、BIMデータが意匠・構造・設備の設計、施工、維持管理のプロセスで一気通貫する“Open BIM”に欠かせない「共通データ環境(Common Data Environment:CDE)」に成り得ると強調した。

 具体的には、飯田氏は「BIM cloudのAPIを使うことで、さまざまなアプリケーションからのダイレクトな連携が可能になる」と説明。他にも、「BIM 360」など他社のCDEプラットフォームとの連携も可能で、さらに利便性が高まるという。

BIM cloudのアップデートで実現するコラボレーションのかたち
BIM cloudのアップデートで実現するコラボレーションのかたち

 さらに2022年7月のアップデートで、BIM cloudのWebビュワーでBIMプレゼンテーションアプリケーションのBIMx上のモデルを直接表示できるようにになり、Archicadを持っていないクライアントでも、ブラウザを通してどこからでもBIMxモデルを確認可能になった。

BIM cloud on BIMx。BIM cloudにアクセスできる環境であれば、ブラウザを通して、どこでも誰でもBIMxモデルを簡単に確認できる
BIM cloud on BIMx。BIM cloudにアクセスできる環境であれば、ブラウザを通して、どこでも誰でもBIMxモデルを簡単に確認できる

「標準化されたプロセス」の実現をサポートする3つのサービス

 ペーテル氏は、理想的なBIMの特徴として3つ目に掲げた「標準化されたプロセス」を実現への取り組みとして、3つのサービスについてプレゼンした。

「標準化されたプロセス」を実現する3つのサービス
「標準化されたプロセス」を実現する3つのサービス

(1)ユーザーに最新情報・最新バージョンを提供する「Graphisoft Forward」

 サービスの1つは、2022年4月に発売したサポートサービス「Graphisoft Forward」。無償アップグレード、ツール、スキルアップセミナー、テクニカルサポートなどのサービスや特典プログラムを利用できる。日本仕様に合ったコンテンツも豊富に提供されており、ペーテル氏は「全てのユーザーがいつでも最新情報や最新バージョンで仕事をすることで、共通言語を持つことができるようになる」と話した。

 飯田氏は、Graphisoft Forwardで注目するプログラムとして、「エグゼクティブ向けarchicadクラス」を解説。ユーザーへのアンケート結果をもとに創設したプログラムで、設計事務所の所長や管理職といった普段はArchicadを操作しないユーザー向けに、BIMデータの見方や活用の仕方をレクチャーするといった教育プログラムだ。

ユーザーを多面的なアプローチでサポートする「Graphisoft Forward」のサービス一覧
ユーザーを多面的なアプローチでサポートする「Graphisoft Forward」のサービス一覧
Graphisoft Forward「エグゼクティブ向けarchicadクラス」
Graphisoft Forward「エグゼクティブ向けarchicadクラス」

 飯田氏は、「テクノロジープレビューリリース」プロジェクトを取り上げ、「年1回のバージョンアップだけでなく、ユーザーからの要望をタイムリーに新機能を開発、試験的提供と改良へとつなげる」といった取り組みを行っていると語った。

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