「Building Together Japan 2022」全体概要レポート BIMに関わる20余りのセッションを展開:Building Together Japan 2022(3/4 ページ)
グラフィソフトジャパンは、大規模オンラインイベント「Building Together Japan 2022」を開催し、「Archicad」の最新版プレゼンをはじめ、BIMに関する総計20ものセッションが繰り広げられた。
Bチャンネル:さらに深くArchicadを究める
Archicadユーザーが「Archicadをより深く知る」ためのセミナーを集めたBチャンネルは、リリースされたばかりのArchicad 26のプレゼンテーションからスタート。最新版は「STAY FOCUSED,DESIGN MORE(集中力を保ちつつデザインし続けていこう)」とのテーマのもと、自動化した設計やドキュメンテーション、コラボレーションワークフローの大幅な改善が行われ、より高度なビジュアライゼーションといった機能強化が施されている。
さらに、早くからグラフィソフトジャパンとパートナーシップを結んでいる日建設計は、グラフィソフトジャパンと共に、このパートナーシップの歩みとBIMの普及による設計そのものの変化について、数々の実例を通じて示した。
ここから、2本のグラフィソフトジャパンのセミナーが続いた。まずは「ローカルコンテンツアップデート」として、Archicad 26の新機能で特に日本ユーザーの要望に応えて生まれた「Forwardツール」と「テクノロジープレビュー」を解説。前者ではプロパティ入力を効率化するプロパティパレットの機能改善やカスタムシステムキッチン、カスタムユニットバス、図面で活用できる新しい層リストラベルなどの新機能が備わっている。
「Open BIMとは何か、なぜ重要なのか?」のセミナーでは、Graphisoft製品のコンセプトの1つにもなっている「Open BIM」について、ArchicadとBIMcloudのより幅広い活用によるOpen BIMの展開が力強く提言した。Open BIMとは、IFCなどのオープンなファイル形式を生かして多様なソフト間のデータを連携し、多くの企業間で3次元データを連携・共有していこうという概念となる。
次のセッションでは、グラフィソフトジャパンとArchicadユーザー3社による「BIMマネージャープログラム」。Graphisoftが提供するBIMマネージャーのためのオンラインプログラムで、今回はBIMマネージャー資格として世界で認定される「BuildingSMARTプロフェッショナル認証」についても、BIM設計コンサル、ゼネコン、設計事務所という3分野の代表がそれぞれの視点で語り合った。
Bチャンネル最後が、グラフィソフトジャパンによる「BIM相談室」だ。これはもともとYouTubeで毎月生配信されている番組で、BIMに関する問い合わせにグラフィソフトジャパン社員がダイレクトに回答するというもの。その拡大版として、5人のグラフィソフトジャパン社員がさまざまな質問にライブで答えた。
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