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パスコ、ドローン搭載型レーザースキャナー向けの測量支援サービス:ドローン
パスコは、アミューズワンセルフのドローン搭載型レーザースキャナー「TDOT」のユーザーに向けて、測量支援クラウドサービス「TDOT SmartSOKURYO」を提供する。
パスコは2023年1月19日、アミューズワンセルフのドローン搭載型レーザースキャナー「TDOT」のユーザーに向けて、測量支援サービスの販売を強化すると発表した。
パスコは、TDOT専用の測量支援クラウドサービスとして「TDOT SmartSOKURYO」を提供する。価格は月額4万円(税別)。アミューズワンセルフでも取り扱う。
同サービスを用いることで、TDOTによる測量作業をWebブラウザやタブレットを用いて効率化できる。
具体的には、ドローンレーザー測量の特性を生かした計測計画の作成が可能。同計画は、国土地理院が作成した「UAV搭載型レーザスキャナを用いた公共測量マニュアル(案)」に準拠したものとなる。
また、タブレット上で自己位置と対空標識設置位置をリアルタイムで把握できるため、あらかじめ計画した設置位置とのずれを現場で確認できる。音声によるナビゲートも可能となっている。
事務所などにいる場合も、クラウドを介して測量状況の共有が可能。加えて、フライトログや現地の記録を自動的に反映し、精度管理表作成に向けた情報の入力を簡易化するほか、フライトデータから飛行実績レポートを自動作成できる。
両社は2017年度に、国土交通省が実施した「革新的河川管理プロジェクト」における陸上、水中レーザードローンの研究開発をきっかけに、インフラ分野のDX(デジタルトランスフォーメーション)に向けた協業を進めている。
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