座席予約機能や社員検索機能を備えた新しいワークスペース管理ツール、森トラスト:製品動向
森トラストは、ワーカーとスペースのパフォーマンスを高めるワークスペース管理ツール「WORK AGILE」を開発した。WORK AGILEは、森トラストとして初めてのSaaS事業で、ワーカーのコミュニケーション促進や有効利用されていないオフィス空間の可視化といった機能を持ち、新しい働き方の実現をサポートする。
森トラストは、ワーカーとスペースのパフォーマンスを高めるワークスペース管理ツール「WORK AGILE(ワークアジャイル)」を開発し、2022年12月1日に発売した。
社員の居場所を把握可能
国内では、コロナ禍の影響により、テレワークとオフィスでの勤務を組み合わせた働き方が普及したことで、ABWやフリーアドレスの導入といったワークスタイルと勤務制度の多様化が進んでいる。
一方、働く場所や座席を選べることは、業務やスペースの効率化につながるメリットがあるが、ワーカーにとって「誰がどこにいるか分からない」「コミュニケーションが取りづらい」といった問題も生じている。
さらに、働き方の急速な変化によって、オフィスの中で十分に活用しきれていない空間が発生し、ワーカーとスペースの両面でパフォーマンスを最大化することが求められている。
そこで、森トラストは、変化し続ける、企業のあらゆる働き方、勤務制度、オフィスレイアウトに対応し、オフィスを最大限活用することをサポートするワークスペース管理ツールのWORK AGILEを開発した。
WORK AGILEは、座席予約機能や社員の居場所を把握する機能を備え、リアルな場所でのコミュニケーションを誘発するオフィス環境づくりをサポートする他、座席の利用状況など、オフィス空間に関するデータの収集機能と分析機能も持つ。
最大の特徴は、登録後にすぐに使え、さまざまなレイアウトと勤務制度に合わせてアジャイルに設定を変更可能な点。このため、企業は座席の利用状況データや組織改編などに応じて、オフィスレイアウトと勤務制度を見直し、従業員に求められるワークスペースを試行錯誤しながら創出できる。
具体的には、本社、支社、在宅、休暇、サードプレースなど、社員の居場所を調べられる把握機能だけでなく、チーム予約やランダム予約といった多様な予約機能を搭載し、社員が集まりやすい仕組みでリアルでのコミュニケーションを誘発する。
また、出社率推移や各拠点の稼働率、フロア利用状況を分析し、オフィスで無駄なスペースを無くして、従業員に必要とされる空間を構築することで、エンゲージメントを高められる。
加えて、オフィスのレイアウト図をWORK AGILEにアップロードし、席を配置すればすぐに使えるだけでなく、フロア利用状況の分析などに応じて、オフィスレイアウトや勤務制度を変更した場合に設定が迅速に行える。
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