横浜市の賃貸オフィスビルでWELL認証のゴールドランクを取得、清水建設:WELL
清水建設は、横浜・みなとみらい地区で同社が開発を担当し、2020年に竣工した賃貸オフィスビル「横浜グランゲート」で、利用者の健康や快適性に着目した国際的な建物認証制度でWELL認証の「Core & Shell」区分でゴールドランク認証を取得した。
清水建設は、横浜・みなとみらい地区で同社が開発を担当し、2020年に竣工した賃貸オフィスビル「横浜グランゲート」で、利用者の健康や快適性に着目した国際的な建物認証制度でWELL認証※1の「Core & Shell」区分でゴールドランク認証を取得したことを2022年11月29日に発表した。
※1 WELL認証:WELL認証は、「人々の健康への影響」という観点から建物空間のデザイン、構築、運用を評価する国際認証制度で、「空気」「水」「栄養」「光」「フィットネス」「快適性」「こころ」の7領域を対象に建物を評価する。認証対象は、建物全体(New and Existing Buildings)、専有部分(New and Existing Interiors)、共用部分(Core & Shell)の3つに区分され、評価項目の達成度合いに応じて、上からプラチナ、ゴールド、シルバーにランク付けされる。
エレベーターホールで樹皮をイメージした壁面デザインを採用
横浜グランゲートが取得したCore & ShellのWELL認証は、ロビーや外構、コアといった建物の共用部分が評価対象で、認証取得の対象は主にテナントビルが想定されている。同区分での認証取得は、エンゲージメントや健康経営を重視するテナントへの訴求効果に貢献する。
横浜グランゲートは、延べ床面積が約10万平方メートルの賃貸オフィスビルで、WELL認証の取得にあたり、各評価項目で認証基準を満たすため、設備面だけでなく意匠面でも工夫を施した。
具体的には、エレベーターホールでは、屋内でも利用者が自然を感じ、リフレッシュできるように、樹皮をイメージした壁面デザインを採用。エントランスホールでは、反射材を用いて、外部からの自然光を取り込むとともに、御影石の壁面や木製の造作家具などを配置し、自然素材にあふれた設えとした。
また、広大な外構スペースには、四季の移り変わりを楽しめる多数の樹木を植え、パブリックアートやテーブル、ベンチを用意。なお、イベントにも使える広場やガーデニング用の果樹園も配置し、建物利用者が時季を問わず快適に過ごせる屋外空間を創出している。
ちなみに、WELL認証の取得物件数は、米国と中国を中心に世界的に拡大傾向にある。一方、日本国内でのWELL認証の取得物件数は2022年10月末時点で24件にとどまり、建物空間のウェルビーイングに対する社会的関心が高まる中、今後、WELL認証取得の活動がより活発化することが見込まれている。
「横浜グランゲート」の概要
横浜グランゲートは、免震構造のS造地上18階/塔屋2階建てで、延べ床面積は10万927.63平方メートル。所在地は横浜市西区みなとみらい五丁目1番16他で、敷地面積は1万3503.78平方メートル。用途は事務所、店舗、託児施設、カンファレンス施設、駐車場。設計・施工は清水建設が担当し、竣工は2020年。
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