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安藤ハザマは自昇降式垂直搬送装置のレンタルを開始、資材の上下運搬効率を18%向上:製品動向
安藤ハザマは、光洋機械産業とともに、2020年に開発し現場で実証を進めてきた自昇降式垂直搬送装置のレンタルを展開している。
安藤ハザマは、光洋機械産業とともに、2020年に開発し現場で実証を進めてきた自昇降式垂直搬送装置について、出展した展示会での反響を受け、外販レンタルを2022年12月1日に開始した。
階高が低い建物であれば1人でも簡単に設置可能
建設業では、就業人口の減少と高年齢化が進む中、工事現場の生産性向上による省人化と効率化が求められている。とくに、特殊な専門技術を要しない資材運搬作業のうち、型枠支保工の垂直移動は肉体的に負担が大きいとされている。そこで、安藤ハザマは、光洋機械産業とともに、自昇降式垂直搬送装置を開発した。
自昇降式垂直搬送装置は、階高が低い建物であれば1人でも簡単に設置でき、躯体工事の進捗に合わせて本体自体を上階に移動することが可能。さらに、電源は100ボルト(V)のコンセントに対応し、主に型枠パイプサポートの荷揚げを目的としているが、広く資材の運搬に使える。
なお、今回の装置は、従来の人力による荷揚げ作業を機械化するもので、肉体的疲労の低減に貢献し、荷揚げ作業の生産性(作業員1人が単位時間あたりに荷揚げする資材の量)を最大で18%高め、安全性のアップに役立つ。
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