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部材や風車のパーツを製造する再エネ100%工場が北海道室蘭市で完成、五洋建設:プロジェクト
五洋建設は、北海道室蘭市崎守町で開発を進めていた同社の室蘭製作所 新工場が完成したことを公表した。今後も、カーボンニュートラル実現のために、洋上風力発電の建設や建物のZEB化などに挑戦していく。
五洋建設は、北海道室蘭市崎守町で開発を進めていた同社の室蘭製作所 新工場が完成したことを2022年10月6日に発表した。
利用電力を全て再エネとしBELSのZEB認証を取得
新工場は、工場と事務所で使う電力を全て再生可能エネルギーとした「再エネ100%工場」で、太陽光発電をメインに、燃料電池を用いて水素発電を行う。水素は副生水素だけでなく、太陽光発電の電力や水電解装置を使用し製造したグリーン水素も利用する。
施設内の事務所棟は、断熱性を高め、省エネ性能を高めるとともに、利用電力を全て再エネとしBELSのZEB認証を取得した。さらに、建物では、従来の橋梁(きょうりょう)や鉄骨などの製作だけでなく、再エネの主力として拡大が期待される洋上風力発電の建設に利用される風車の基礎やトランジッションピース、風車のタワーとブレードの架台なども生産し、多様な仮設鋼構造物の製作工場となっている。
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