作業員の教育と指導に役立つスマートグラスとAR作成サービスの活用事例、NSW:第6回 ジャパンビルド OSAKA−建築の先端技術展−(1/2 ページ)
NSWは、現場で働く作業員の教育と資料の持ち運びに役立つソリューションとして、RealWear製のスマートグラス「RealWear Navigator」と、PTCジャパンと協力して開発したAR作成サービス「ConstAR」を訴求している。
国内の建設現場では、設計図などの図面を持ち運ぶことが作業員の手間となっている他、技能者の高齢化と人手不足の影響で、新入社員を教育する人材が足りておらず、図面の携帯や指導を効率的に行えるソリューションが求められている。
そこで、NSWは、社員の教育に役立つソリューションとして、米国ワシントン州に本社を構えるRealWear製のスマートグラス「RealWear Navigator(リアルウェアナビゲーター) 500」の提供を2021年12月14日にスタートした。2022年3月31日には、PTCジャパンと協力しARで図面のイメージを可視化するサービス「ConstAR(コンスター)」の提供も開始した。
NSWは、「第6回 ジャパンビルド OSAKA−建築の先端技術展−」(会期:2022年9月28〜30日、インテックス大阪)内の「第2回 関西建設DX展」で、RealWear Navigator 500とConstARを披露し、ConstARについては活用事例も展示した。
Microsoft Teamsなどビデオ会議システムをインストール可能
RealWear Navigator 500は、重さが従来機の「HMT-1」と比較して115グラム軽い270グラムで重さを感じずに快適に使え、HMT-1が持つ防塵(ぼうじん)/防水性能「IP66」を踏襲しているため、強風により粉じんが内部に入らず、豪雨でも浸水しない。
NSWの担当者は、「RealWear Navigator 500は、OSとしてAndroid 11を搭載しており、Wi-Fi通信に対応し、“Microsoft Teams”“ZOOM”“Team Viewer”“ptc”といったビデオ会議システムをインストールできる。そのため、RealWear Navigator 500を装着した作業者は、現場でビデオ会議システムを利用して、遠隔地にいる熟練の技能者からの指導を受けられる。具体的には、RealWear Navigator 500に取り付けられた高画質カメラで現場の映像をリアルタイムに共有し、機体に搭載されたディスプレイ(7インチタブレットに相当する視野)とスピーカーを介して、画像と音声で業務に役立つ情報を受け取れ、ハンズフリーで作業を実施可能だ」と語った。
続けて、「RealWear Navigator 500のカメラは、48MPセンサーを備え低照明環境での撮影と画像や動画の記録に応じ、内蔵のスピーカーはノイズキャンセリング機能で100デシベルエー(dBA)の状況下で音声操作が行える。なお、内蔵ストレージは64GBで、図面などのファイルを保存し、ディスプレイで確かめつつ、作業を進められる」と補足した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.