「旧九段会館」を復元した複合施設が開業、東急不動産が復元技術を内覧会で紹介:プロジェクト(3/7 ページ)
東急不動産は、鹿島建設とともに、東京都千代田区九段南一丁目で、登録有形文化財である旧九段会館を一部保存しながら建て替え、完成した複合施設「九段会館テラス」を2022年10月1日に開業した。
エネルギー消費量を最大で約20%減らせる窓「VIEW Smart Glass」
ビジネスエアポート九段下は、東急不動産グループのライフ&ワークデザインが展開する「ビジネスエアポート」シリーズの1つで、ソファやテーブル、本棚がレイアウトされた「シェアオフィススペース」やテナント企業の単独利用に応じる「個室スペース」、一般消費者も使えるカフェスペース「Business-Airport Cafe」とラウンジ「Terrace Lounge(ランチタイムには職域食堂として活用される)」を備えている。
Business-Airport CafeとTerrace Loungeは、一般消費者も利用可能なため、オフィスワーカーと周辺住民がコミュニケーションをとる場としても役立つ。
オフィスエントランスでは、窓にオフィスビルで初めて「VIEW Smart Glass(ビュースマートグラス)」を採用した。VIEW Smart Glassは、電圧をかけることで、ガラスの色が可逆的に変化し、サングラスのように日射を抑えられるだけでなく、日差しと気温に合わせて、色調を4段階で調整でき、色調の変化によって空調や照明などのエネルギー消費量を最大で約20%減らせる。
さらに、外部の光レベルや赤外線温度を自動的に取得し、遠隔監視と運用が可能な最先端のIoT建材を装着しており、隣接する堀端(ほりばた)の緑を感じられるスペースになっている。
九段会館テラスのプラザ、7メートルの天井高を確保し、保存棟と新築部分の外壁をモチーフとした内装を採用しており、半屋外の雰囲気を演出した。
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