ライカジオシステムズがAI機能搭載モバイルマッピングシステム:測量
ライカジオシステムズが、AI機能を搭載したモバイルマッピングシステム「Leica Pegasus TRK」を日本国内で販売開始。軽量設計で車両への搭載を含む作業を1人で実行可能。カメラから取得した情報は、AIリアルタイム処理でナンバープレートや人の顔などを判別して伏せることが可能だ。
ライカジオシステムズは9月9日、AI機能を搭載したモバイルマッピングシステム「Leica Pegasus TRK」を日本国内で販売開始することを発表した。
同製品は約18kgと軽量であり、車両への搭載を含む作業を1人で実行することが可能だ。さらに個人情報保護の観点から、カメラから取得した情報は、AIによるリアルタイムな処理により、ナンバープレートや人の顔などの情報も判別して伏せることが可能だ。
セットアップ、操作、アプリケーションを簡素化することでマッピングを行う作業員にも対応した。ルートに沿った自発的なビジュアル・音声フィードバックにより、これまで以上に多くの人がデジタルツインの作成ができるようになるという。ほぼ全ての車両に搭載可能で、測量、交通、公共事業などさまざまな業界の技術専門家のニーズにも応えるという。
また、マルチコンステレーションGNSSを内蔵し、GNSS信号が届かないエリアでは自動で起動するセンサーにより細部の見落としを防ぐことが可能だ。
同製品はデータ取得や処理、最終成果物までに対応できるソフトウェア「Leica Pegasus FIELD」と連携することで、現場で自律的かつ安全にデータ収集とルートプランニングを行うことができる。また、「Leica Cyclone Pegasus OFFICE」と接続することにより、後処理や出力処理にシームレスなワークフローを実現できるという。必要に応じて拡張できる安全輸送モード付きバッテリーユニットも搭載した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- GNSS受信アンテナと連動し現場のデータ処理を効率化するタブレット型コントローラー
ライカジオシステムズは、イメージング計測が可能なGNSS受信アンテナ「Leica GS18 I」と組み合せて使用する事で、現場での画像データ処理にかかる時間を短縮する事できるタブレット型コントローラー「Leica CS30」を開発した。 - ライカジオシステムズ、セルフラーニング搭載のGNSS受信スマートアンテナ
ライカジオシステムズは、正確な測位のためのGNSS受信スマートアンテナ「Leica Viva GS16」の後継機種として「Leica GS18」を販売開始した。 - スマホやタブレットでGISデータを取得できるAndroid用アプリ、ライカジオシステムズ
ライカジオシステムズは、測量業務を高精度かつ効率化できるGISデータを取得するAndroid用アプリを発売する。 - 自動で高さを調整する「AutoHeight」機能を搭載した次世代トータルステーション発売、ライカ
ライカジオシステムズは、次世代マニュアル・トータルステーションのLeica FlexLine新シリーズ「TS03」「TS07」「TS10」を日本で発売した。新シリーズは旧シリーズと比較して、ハードウェアのさらなる品質向上を実現しただけでなく、クラウドへの対応、自動器械高測定機能、操作性の向上などの機能を追加した。