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“測る”の先にある価値を創造、現場の安全を守るソーキの各種計測システムメンテナンス・レジリエンス TOKYO 2022(1/2 ページ)

「メンテナンス・レジリエンス TOKYO 2022」で、計測機器のレンタル企業ソーキは、「測るの先に何があるのか、何をしたいのかを一歩先に進めたい」をコンセプトに、複数のサービスを紹介した。

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 「計測技術で、新しい世紀を創造したい」を創業以来の経営理念に掲げるカナモトアライアンスグループで測量/計測分野の機器レンタルを展開するソーキ。メンテナンスとレジリエンス(リスク対応/危機管理能力)に関する資機材やサービスが一堂に会した「メンテナンス・レジリエンス TOKYO 2022」(会期:2022年7月20〜22日、東京ビッグサイト 東展示棟)を構成する専門展の1つ「インフラ検査・維持管理展」のソーキのブースには、“計測の一歩先に何があるのか”をコンセプトにした計測機器が多数展示されていた。そのなかで、計測の先の安全性に焦点を当てた用途の異なる5製品を紹介する。

音だけでなく振動でも危険を知らせる「通報ブルブル」


ソーキの展示ブース

 5製品のうち、警戒エリア安全監視システム「2Dセンサー」は、警戒エリアに面的レーザーを照射し、接触や侵入などを監視する。センサーは無線でタブレット端末と接続(通信距離は約30メートル)して、タブレット上で検知エリアを設定したり、撮影した画像を確認したりする。


警戒エリア安全監視システム「2Dセンサー」。レーザーの照射距離は約40メートルと広範囲をカバーする

 作業員の安全確保を目的とした「通報ブルブル」は、作業員に振動と音で危険を知らせる。レーザーセンサーや重機センサーなど、各種センサーが危険を察知して送信した電波をヘルメットに装着した装置で受信すると、ブザー音と振動で危険を伝える。音や光によるサインだけでなく、強力な振動が合わされば、騒がしく人や物が行き来する現場でもアラートが伝わりやすいという発想から生まれた。


作業員安全管理システム「通報ブルブル」。各種センサーと連動し、離れた場所にいる作業員に振動で危険を知らせる

 夏場の建設現場で多発する熱中症対策に対しては、球形の計測モジュールで「暑さ指数(WBGT:Wet Bulb Globe Temperature、湿球黒球温度)」を算出するクラウド型熱中症計測システム「熱中症インフォメーション」を提案。機器を電源(AC100V)につなぐだけで、すぐに使用でき、設置場所を選ばない。

 計測したデータは、携帯の通信網を通じてクラウドサーバに保存されるので、いつでもどこからでも現場状況を把握可能。設定した管理値を超過した場合は、登録したアドレスに警報メールを送信するだけでなく、本機に用意されたコンセントから最大1000W(100V/10A)の出力で電源を供給し、回転灯などの警報器や業務用ミストファンを動かせる。「熱中症の警報を聞いた現場の作業員が次にとるべきアクションは、休憩をとったり、ミストに浴びたりすることだ。その点、熱中症インフォメーションは、作業員の安全性を現場に居ながらにして迅速に確保するを考慮した他にはないシステムとなっている」(ソーキ製品担当者)。


熱中症クラウド管理システム「熱中症インフォメーション」。写真右上の黒球の付いた機器で計測

「熱中症インフォメーション」の管理画面

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