「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」昇降機139台を一括受注:導入事例
日立製作所と日立ビルシステムは、2026年3月末完工予定の、日本橋エリア最大規模の複合開発プロジェクト「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」において、超高層棟が位置するC街区向けエレベーター・エスカレーター、計139台を一括受注した。
日立製作所と日立ビルシステムは、2026年3月末完工予定の、日本橋エリアの複合開発プロジェクト「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」において、超高層棟が位置するC街区向けエレベーター・エスカレーター、計139台を一括受注した。
同プロジェクトの街区は、A〜Cの3つで構成されている。そのうちC街区では、地上52階、高さ284メートルの超高層ビルを着工しており、オフィス、ホテル、居住施設、商業施設、MICE施設、ビジネス支援施設の6用途で構成された大規模複合施設になる計画だ。
両社はC街区向けに、定格速度分速480メートルの超高速エレベーターや、定格速度分速300メートル積載質量4550キログラム、定員70人の高速・大容量エレベーターなど、エレベーター104台、エスカレーター35台の計139台の昇降機を納入予定だ。
両社は、昇降機に加え、独自の人流シミュレーターを活用した施設内の最適なレイアウト設計の支援や、エレベーターの効率的な配車を実現する行先階予約システム「FIBEE(エフアイビー)」、AI(人工知能)を活用し複数台のエレベーターを効率よく配車する人流予測型エレベーター運行管理システム「FI-700」などを提供している。
両社が開発した人流シミュレーターは、設置場所、台数、仕様などエレベーターの設置条件を含む建物のレイアウトや、想定される利用人数、動線などを入力すると、ビル内部の人の流れを3Dのイメージ図や動画の形式で視覚化できる。これにより、ビルの建設計画の段階でレイアウト設計の良否を直感的に確認できるとともに、エレベーターを含めた建物内の動線を検討できるという。
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