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産業用ドローン開発に力を入れるDJI、セキドブースに注目の2機体が登場Japan Drone2022(1/2 ページ)

世界の民生用ドローン市場を席巻するDJI。近年は、産業用ドローン開発にも力を入れている。日本市場のDJI正規販売代理店であるセキドは、Japan Drone2022で注目の産業用ドローン「AGRAS T30」と「MATRICE 300 RTK」を展示した。

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 日本最大級のドローン国際展示会「Japan Drone2022|第7回−Expo for Commercial UAS Market−」が2022年6月21〜23日、千葉・幕張メッセで開催された。

 展示会場の奥では、映像クリエーターが高い関心を向ける「Airpeak S1」を披露したSONYブースが展開されていたが、その隣で同じぐらい多くの来場者の惹(ひ)きつけていたのが、ドローンの機体小売から、講習、コンサルティングまで手掛けるセキドのブースだ。

DJIが「農業の新たなデジタルフラグシップ」と位置付ける機体


多くの来場者を集めるブース正面には、農薬散布用ドローン「AGRAS T30」が展示されていた

 セキドは、2012年に日本で初めてドローン世界大手の中国企業DJIと正規販売代理店契約を結んだ。今回のブースでも人気のDJI機体が多数展示されていた。

 紹介されていた民生用カメラドローンは3機体。249g未満の機体ながら1/1.3インチセンサーとプロレベルの撮影機能と、シリーズ史上最高の安全機能を備える「Mini 3 pro」、600グラムのコンパクトボディーに1インチCMOSセンサーを搭載したオールインワン空撮ドローン「AIR 2S」、名機Hasselblad(ハッセルブラッド)の4/3型CMOSカメラを携えた「MAVIC 3」だ。


人気の民生用カメラドローン。左から「Mini 3 pro」「AIR 2S」「MAVIC 3」

 産業用ドローンでは、4キロ弱のボディーの優れた携帯性を備えた「MATRICE 30」、低高度での正確な地図作成が可能な「Phantom 4 RTK」などを出品。なかでもブース正面でひと際目立っていたのが、2021年10月に国内での販売を開始した農薬散布用ドローン「AGRAS T30」。6ローターの回転翼機で、DJIが「農業の新たなデジタルフラグシップ」と位置付ける機体だ。

 AGRAS T30は30リットルの薬剤タンクと、最大40キロの粒剤散布装置を搭載する。16個の農薬散布用ノズルを装備し、最大散布幅は9メートルで1時間あたり16ヘクタール(16万平方メートル)の農薬散布が可能。大容量タンクに合わせて設計されたプランジャーポンプは、最大毎分8リットルの排出能力を持つ。水田のほか、果樹・露地野菜などのさまざまな場面での散布作業をサポートする。保護等級はIP67を備えており、水や土ぼこりが舞う農地でも、問題なく飛行できる。


小型の農薬散布用ドローン「AGRAS T10」

 ブース担当者が、AGRAS T30と並んで注目の業務用ドローンと話すのは「MATRICE 300 RTK」。2020年5月に発表された機体で、最大飛行時間は55分、最大飛行速度は毎秒23メートル、風圧抵抗は毎秒15メートル、最大伝送距離15キロの性能を誇る。

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