新しい働き方・舟運を実現する延べ約55万m2の複合施設を東京・芝浦で開発、野村不動産:再開発(2/4 ページ)
野村不動産と東日本旅客鉄道は、国家戦略特別区域計画の特定事業として推進している複合施設開発計画「芝浦プロジェクト」の詳細を2022年5月23日に発表した。
浜松町ビルディングの高さと比較して約1.4倍
野村不動産の松尾氏は、「芝浦一丁目プロジェクトでは、東京ドームの敷地面積に相当する4.7ヘクタールの敷地に、ツインタワー(S棟とN棟)を建設する。S棟とN棟は、高さが約235メートルで、総延べ床面積は約55万平方メートルとなる。これは、浜松町ビルディングの高さと比較して約1.4倍で、建物規模と比べて3.5倍に相当する。設計は、世界的に有名な建築家の槇文彦氏が担当し、S棟の施工は清水建設が担っている」と話す。
また、「今回のツインタワーは、ホテル、オフィス、住宅、商業施設、駐車場などで構成され、オフィスの貸室面積は23万8016.53平方メートルに達する。S棟の高層階に配置されるホテル“フェアモント東京”は、日本初進出となるラグジュアリーホテルブランド“フェアモント”の宿泊施設で、総客室数は219室となる。ツインタワーの低層階に位置する商業施設の延べ床面積は1万8181.82平方メートルを見込んでいる。N棟の高層階に設ける住宅は高級レジデンスとして開発する」とコメントした。
具体的には、各オフィスは、サイズが100(幅)×80(奥行)メートルで、基準階の床面積は約5153平方メートルの広さがあり、入居企業の社員同士がコミュニケーションを取りやすく、回遊性も高い他、天井高は約3メートルとし、窓面の柱は約18メートル間隔で設け、空や海、街を見やすくして、開放感を演出する。さらに、S棟とN棟の地上28階には、入居する企業の社員専用スペースとしてスカイラウンジを備える。
フェアモント東京は、欧州最大手のホテルグループであるアコーが保有するフェアモンの施設で、開業は2025年度を予定している。施設内には、3つのレストランとバーやスパ、フィットネスセンター、プール、バンケット、カンファレンス、チャペルを完備し、インテリアデザインにはオーストラリアに本社を構えるBAR Studioを起用している。
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