75件の新築分譲マンションの共用部に予約決済システムを導入、住友不動産:導入事例
住友不動産は、同社が保有する新築分譲マンション「シティテラス堤通雨宮町」「シティテラス上杉」などの共用部に、構造計画研究所が提供するスマートロック「RemoteLOCK」とRebaseが運営するレンタルスペースの予約プラットフォーム「インスタベース」を用いた予約決済システムの導入を進めている。
住友不動産は、同社が保有する新築分譲マンション「シティテラス堤通雨宮町」「シティテラス上杉」などの共用部に、構造計画研究所が提供するスマートロック「RemoteLOCK※1」とRebaseが運営するレンタルスペースの予約プラットフォーム「インスタベース」を活用した予約決済システムを導入することを2022年4月20日に発表した。
※1 RemoteLOCK:暗証番号で扉を解錠するスマートロック。クラウドの管理画面から遠隔で暗証番号を自動発行し、遠隔オートロックによるセキュリティ対応やリアルタイムでの入退室把握など、利用者が安全安心に使える機能を備える。
対面予約や鍵の受け渡しの手間を削減
導入する予約決済システムは、暗証番号で扉を解錠する機能を搭載したRemoteLOCKと、スマートフォンから簡単に施設の予約・利用・支払いが可能なインスタベースが連携している。これにより、居住者は場所と時間を選ばずスマートフォンから利用したい共用施設を予約でき、マンションのフロントなどでの対面予約や鍵の受け渡しの手間を減らせる。
さらに、建物の利便性を高める他、スマートロックには管理の省人化というメリットがあり、中小規模物件でもテレワークルームやパーティルームといった共用部の管理コストを抑えられる。
こういった点を踏まえて、住友不動産は、同社が保有するシティテラス堤通雨宮町やシティテラス上杉といった75件(2022年3月末時点)の新築分譲マンションに導入することを決定した。
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