三菱地所が東京・千代田区でスタートアップ向けオフィスを開業、曜日貸しに対応:ニューノーマルを勝ち抜く事業戦略(2/3 ページ)
三菱地所は、東京都千代田区で、曜日貸しや共用部だけの利用に対応したサービスオフィス「TOKIWA BRIDGE」を2022年3月25日に開業した。
エリア全体をMICE化
面でのつながり・発信では、千代田区内の施設やコミュニティーを連携し、各施設間の移動を容易にするためモビリティー(電動モビリティなど)を配置して、エリア全体をMICE※1化する見込みだ。「既に連携している施設の一例を挙げると、TOKIWA BRIDGEの利用者が、常盤橋タワーの食堂を使えるようにしている」(井上氏)。
※1 MICE:Meeting(会議・研修・セミナー)、Incentive tour(報奨・招待旅行)、ConventionあるいはConference(大会・学会・国際会議)、Exhibition(展示会)の頭文字をとった造語で、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称。
クリエイティブな活動を引き起こすまちの空気感・共感では、丸の内エリアで三菱地所が管理するビルの電力100%を再生エネルギーに切り替え、パブリックアートを取り入れアーティストが活躍しやすくする他、居心地の良いショップやレストラン、街路を整備し、地方自治体との協業も推進して、地域の魅力を発信する。
デジタルビジョン・スマートシティーでは、都市OSやテクノロジーを活用して、効率化と省力化を図り、不動産とまちの新たな価値・機能を創出する予定だ。さらに、多様化するニーズに応じたサービスと体験の提供や1つの顔データで複数の顔認証サービスを使えるようにする共通認証ID「Machi Pass」により、街区の機能性を高める。
こういった取り組みで、千代田区に位置する企業が共創しやすい環境を構築し、多数の新たなサービスが生産される街とする。
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