三菱地所が東京・千代田区でスタートアップ向けオフィスを開業、曜日貸しに対応:ニューノーマルを勝ち抜く事業戦略(1/3 ページ)
三菱地所は、東京都千代田区で、曜日貸しや共用部だけの利用に対応したサービスオフィス「TOKIWA BRIDGE」を2022年3月25日に開業した。
三菱地所は、東京都千代田区の街区「TOKYO TORCH」内にあるオフィスビル「TOKIWA ブリッジ(旧:JFE商事ビル)」の地下2階と地上13階に、スタートアップや大企業からのカーブアウト企業を対象としたサービスオフィス「TOKIWA BRIDGE」を2022年3月25日にオープンした。
当日には、TOKYO TORCH内にあるオフィスビル「常盤橋タワー」で記者発表会を開いた。会場では、三菱地所 執行役員 井上俊幸氏やxTECH運営部 ユニットリーダー 岩本祐介氏が、まちづくりの戦略とTOKIWA BRIDGEの概要について説明した。その後、TOKIWA BRIDGの内覧会を行った。
100万人の多様な就業者が最適な時間で交流するまちを目標に
三菱地所の井上氏は、「当社は、2020年に東京都千代田区を対象にした戦略“丸の内NEXTステージ”を公表した。丸の内NEXTステージでは、“人・企業が集まり交わることで新たな価値を生み出す舞台をつくる”をコンセプトに掲げていたが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、企業でリモートワークの導入が進み、丸の内エリアで働くビジネスマンが減っていった。そこで、ポストコロナ時代におけるまちづくりを踏まえて、丸の内NEXTステージのコンセプトを、“多様な就業者の100万人×最適な時間、交流するまちへ”に変え、テレワークなど、さまざまなワークスタイルを取り入れたビジネスマンが働きやすい街を目指した」とあいさつした。
新コンセプトでは、「130年以上積み重ねてきた、まちのインフラ」を基盤に、「舞台となる多様な場」「多様なテーマ・コミュニティー」「面でのつながり・発言」「クリエイティブな活動を引き起こすまちの空気感・共感」「デジタルビジョン・スマートシティー」といった戦略を千代田区で展開している。
舞台となる多様な場では、フレキシブルなワークスペースの新設と整備や新たな契約形態(短期貸し、曜日貸し、会員制など)の提供、社会実験の場「丸の内ストリートパーク」の常設と延伸、個室ブース「テレキューブ」とワークスペースのマッチング支援サービス「NINJA SPACE」を使用した路面・店舗区画のオープン化を行う。
多様なテーマ・コミュニティーでは、大企業、スタートアップ、政府、研究機関、個人・起業家が連携するプラットフォーム「TMIP(Tokyo Marunouchi Innovation Platform)」などで、さまざまなステークホルダーが共創できるようにしている。
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