イーリバースが進捗/歩掛システム開発、大手ゼネコン3社が協力:現場管理
イーリバースドットコムは、安藤・間、戸田建設、西松建設の協力のもと、建設現場施工管理サービス「Buildee」を利用した、建設現場の進捗・歩掛管理サービス「Buildee進捗・歩掛」の開発に着手した。工事の進捗を効率的に把握し、建設現場の生産性向上を目指す。
イーリバースドットコム(イーリバース)は、安藤・間、戸田建設、西松建設の協力の下、建設現場施工管理サービス「Buildee」を利用した、建設現場の進捗・歩掛管理サービス「Buildee進捗・歩掛」の開発に着手した。
同サービスは、建設現場において、「必要な作業員が確保されているか」「計画通り工事が進んでいるか」「作業員の歩掛りは良好か」などの工事の進捗を効率的に把握できることを目指す。
昨今、建設業では、技能労働者の高齢化と担い手不足、2024年4月からの時間外労働の上限規制の適用などの理由から、各現場における生産性の向上が重要な課題である。
安藤ハザマと戸田建設、西松建設の3社より、工程計画や工事進捗管理、歩掛管理などのノウハウに基づくアドバイスなど、各種の協力を受けながら、イーリバースが同サービスを企画・開発し、製品版として商用提供することで、建設現場の生産性向上に取り組む。
同サービスは、元請が作成する計画工程と「Buildee調整会議」に登録した作業予定および実績データと連動させることで、工事進捗と実績歩掛を効率的に把握できる。2022年1月にβ版(試行版)をリリースし、安藤ハザマと戸田建設、西松建設の3社による現場試行および評価の上、サービス改良に向けたアドバイスなどを得た後、2022年夏頃に製品版を正式にリリース予定だ。
Buildeeは、日々の調整会議における作業間連絡調整や入退場管理、安全書類作成などの機能を網羅した、建設現場における施工管理業務をサポートするWebサービスだ。
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