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パナソニックがアイススポーツ施設のライティングをサポート、多様な利用形態に対応する劇場空間を創出LED(1/4 ページ)

パナソニック エレクトリックワークス社は、屋内/屋外を問わず、高度なライティング技術を多くの自治体や公共施設に提供している。青森県八戸市の「FLAT HACHINOHE」でのアリーナ照明設備もその一つだ。FLAT HACHINOHEは、近隣の小・中学生のスケート授業からプロチームのアイスホッケーまで、各種アイススポーツに利用されており、フロアを転換することで、氷上以外の多彩な催しの場ともなっている。

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 「FLAT HACHINOHE(フラット八戸)」は、新幹線の「八戸」駅から北西約200メートルの場所にある施設。運営は、スポーツ用品の小売で知られるXEBIO(ゼビオ)グループ企業の1社となるクロススポーツマーケティングが担っている。施設そのものは、アイスアリーナの「FLAT ARENA(フラット アリーナ)」を中心に、屋内多目的スペースの「FLAT X(クロス)」、屋外共有スペースの「FLAT SPACE(スペース)」、芝生スペースの「FLAT PARK(パーク)」で構成。

 メイン施設となるFLAT ARENAでは、1年を通して氷のリンクが維持されている。基本的にはスケートやアイスホッケーなどで利用されているが、氷の上に防水シートを敷くことで、バレーボールやバスケットボールなど氷上以外のスポーツにも対応できる。また、コンサートなどのイベントを行える仕様となっている。

 これらの多彩な利用に対応するため、パナソニック エレクトリックワークス社が導入提案して採用されたのがDMX制御に対応した照明設備群だ。

スポーツをエンターテインメントとして楽しめる「劇場空間」を再現

 FLAT ARENAの特徴は、従来とは異なるコンセプトで作られたアイススポーツ施設という点だ。かつてのスポーツ施設では、競技を行う人を中心に設備が設置されていた。いわゆる「Players First」な考えで、照明に関しては、競技者が試合をしやすい照度や投光で、多くはフロア全体に均一の照明を当てるように配置するのが普通だった。

 そのため、一般的なスポーツ施設は殺風景となってしまい、スポーツをエンターテインメントとして捉える現代の若者の嗜好性とは乖離したものとなっていた。しかし、その点、FLAT ARENAはスポーツ施設を基本としながらも、その雰囲気や佇(たたず)まいが従来施設の在り方とは大きく異なる。

 FLAT ARENAの基本コンセプトに置かれたのは、競技のしやすさを当たり前に実現した上で、さらに訪れた観覧者にとってもスポーツをエンターテインメントとして楽しめる空間=「劇場空間」の実現だ。


FLAT HACHINOHEの外観とFLAT ARENAの内部。デザインを含むコンセプトメークは、ユニクロやセブン-イレブンのロゴデザインなどで知られる佐藤可士和氏が担当
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