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顧客の要望に応じてカスタマイズする「感染症対策ユニット」の新型を発売、戸田建設:製品動向
戸田建設は、感染症に感染した患者用の区画を工事不要で構築することができる「感染症対策ユニット」のラインアップに、顧客のニーズを踏まえてカスタマイズする「セミオーダー型」を追加した。
戸田建設は、2021年2月から販売している「感染症対策ユニット」について、「従来型」の販売を継続するとともに、顧客の詳細なニーズに応える「セミオーダー型」の受注を開始したことを2021年9月6日に発表した。
セミオーダー型は扉の開閉箇所を拡大可能
新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、医療機関を取り巻く状況も刻々と変化し対応を迫られている。解決策として戸田建設が開発した感染症対策ユニットは、販売開始から半年が過ぎる現在も全国各地から発注を受け生産を続けている。
こういった状況の中で、戸田建設は、迅速に商品を提供するため、同社が仕様などを決定した従来型を販売してきたが、「重症化した患者のベッド通行ができるようにしたい」「ユニット内の空間を陰圧状態にしたい」といった要望が利用者から寄せられるケースも多く、都度、検討と対応を継続してきた。
上記のようなニーズを踏まえて、同社は、医療機関ごとの状況に合わせられるセミオーダー型を開発し、販売体制を整えた。
一例として、セミオーダー型のカスタマイズ事例を挙げると、従来型は出入口扉を車椅子が通れる程度の幅で展開していたが、セミオーダー型では、患者の様態に合わせてベッドやストレッチャーが通れるように、扉の開閉箇所を拡大可能とした。
また、感染症ユニットを陰圧対応したいという意見に応え、セミオーダー型では、天井を設置し、側面上部に通気口を設け、下部には排気ダクトが通る空間を備えた。
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