千葉県流山市で延べ15.5万m2の次世代物流施設が竣工、日本GLP:プロジェクト(3/3 ページ)
日本GLPは、千葉県流山市で計画を進めていた物流施設「GLP ALFALINK 流山8」が竣工したことを公表した。
特高受変電設備や高圧受変電設備を屋上に搭載
屋上には、展望デッキと非常用電源を取り付けている。非常用発電機を防災対策として最上階に据え付けたのはALFALINKシリーズで初となる。非常用発電機は災害時に24時間の電力供給が可能。
BCP対策に関しては、すずプラグ入り積層ゴムや天然ゴム系、弾性滑りの支承を用いた免震装置を建物に装着することで、地震による被災を軽減している他、特高受変電設備や高圧受変電設備を屋上に搭載し、防災センターを2階に配置することで、浸水の被害に対処。加えて、敷地内に井戸を新設し、専用の設備を介して、井戸水をトイレの洗浄水に活用している。
環境配慮については、屋上の太陽光発電設備によるグリーン電力の創出とカーボンオフセットの取り組みで、環境性能評価制度「LEED認証」の最高ランク「ゴールド」を取得する予定だ。
GLP ALFALINK 流山8の概要
GLP ALFALINK 流山8は、免震構造のプレキャストコンクリート造地上4階建てで、延べ床面積は15万5093.14平方メートル。所在地は千葉県流山市平方字下中谷806番1他で、敷地面積は6万9598.54平方メートル。トラック待機場は44台分で、乗用車駐車場は482台、バイク置き場は43台、駐輪場は262台。
アクセスは、つくばエクスプレス・東武野田線「流山おおたかの森」駅から車で5分の場所にあり、東武野田線「初石」駅から車で5分。加えて、首都高速6号線三郷線/常磐自動車道「三郷インターチェンジ」から6キロのエリアにあり、都心からは25キロの位置にある。着工は2020年2月28日で、竣工は2021年8月31日。
なお、GLP ALFALINK 流山8の開発企業は、GLPがCPPIBと2016年2月に設立した合弁事業会社のGLPジャパン・デベロップメント・ベンチャーII。
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