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現場と3DデータをWebブラウザでつなぐ「KENTEM-CONNECT」提供開始:製品動向
建設システムは、3Dデータの閲覧や共有がブラウザ上でできる新たなプラットフォーム「KENTEM-CONNECT」を、2021年8月23日から販売開始した。測量端末とクラウドサービスを接続することで、PC上の3Dデータと建設現場をリアルタイムにつなぐ仕組みだ。
建設システムは、Webブラウザ上で3Dデータの閲覧や共有ができる「KENTEM-CONNECT」を、2021年8月から販売開始した。測量端末とクラウドを接続し、PC上の3Dデータと建設現場をリアルタイムにつなぐ仕組みだ。
同製品は、クラウドサービス「KS データバンク」に保存された基本設計データXML、BIM/CIMによる構造物モデルのIFCやLandXMLといったデータと、測量アプリ「快測ナビ」の路線や図面(CAD)、座標、サーフェスなどのデータをWebブラウザで3次元表示できる。
同製品の機能の1つである「快測ナビモニター」では、同社製品「快測ナビAdv」での「TS 出来形計測・検査」と、現在位置の横断形状を表示する「どこでもナビ」による計測状況を、リアルタイムにモニターできるようになっている。
遠隔臨場連携する仕組みとして、「遠隔臨場SiteLive」の画面内でKENTEM-CONNECTの3Dデータが確認できる機能を提供する。遠隔臨場では、映像確認と併せ、3D施工データの共有もできるため、発注者の立会確認も行える。また、この仕組みにより非対面での働き方を支援できるとしている。
快測ナビモニターの利用は快測ナビAdvの有償契約、遠隔臨場連携は遠隔臨場SiteLiveの有償契約が、別途必要となる。
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