SPIDERPLUSが「Rebro」と連携強化、CADから配管情報と通り芯を読み込み可能に:製品動向(1/2 ページ)
スパイダープラスは、図面写真管理/情報共有ツール「SPIDERPLUS」の新機能として、建築設備専用3DCAD「Rebro 2021」とのデータ連携を搭載した。SPIDERPLUSは、新機能が加わったことで、Rebro 2021で作成したCAD図面から配管情報や通り芯、防火区画の貫通箇所データを読み込めるようになった。
スパイダープラスは、展開する図面写真管理/情報共有ツール「SPIDERPLUS」の新機能として、NYKシステムズが開発・提供する建築設備専用3DCAD「Rebro 2021」とのデータ連携機能を実装したことを2021年3月17日に発表した。同月30日には東証マザーズへ上場することも公表した。
通り芯のイラストを電子黒板へ自動入力可能に
SPIDERPLUSとRebro 2021のデータ連携機能は主に、「レイアウト選択機能」「通り芯連携」「スリーブ(配管)連携」「防火区画連携」「照度測定連携」で構成される。
2021年3月30日に開催されたオンライン説明会で、スパイダープラス カスタマーサクセス 今井彩加氏は、「レイアウト選択機能は、Rebro2021でSPIDERPLUSに出力するCADデータのレイアウトを選べるもので、従来のSPIDERPLUSではRebroで作成したCADデータの全レイアウトを取り込むことしかできなかった」と説明した。
通り芯連携は、Rebroで作ったCAD図面をSPIDERPLUSに入力すると、CAD図面が搭載した通り芯情報を自動で読み込める。加えて、iPad版のSPIDERPLUS上で、通り芯のバルーン※1位置を固定し、SPIDERPLUSの図面上で登録した画像にリンクする電子黒板に対象の位置を見える化する通り芯のイラストを付けられる。
※1 バルーン:通り芯の番号を記載したアイコン
「スリーブ連携は、Rebro2021のCAD図面が備えた配管情報をSPIDERPLUSにアウトプットする。具体的には、SPIDERPLUSの図面上に、CAD図面の配管情報を取り込み、配管の位置をアイコンで可視化し、各アイコンに添付する電子黒板に配管の属性情報を自動で書き入れる」(今井氏)。
防火区画連携は、Rebro2021のCAD図面に登録されている防火区画の貫通箇所をSPIDERPLUSに出力し、防火区画の貫通箇所が存在する場所を図面上にアイコンで示す。アイコンには防火区画の属性情報を記載した電子黒板も備える。
今井氏は、「照度測定連携は、Rebro2021のCAD図面に入力された非常照明のデータをSPIDERPLUSにアウトプットし、非常照明の位置と属性情報をSPIDERPLUSの図面上に表示する。さらに、iPad版のSPIDERPLUSとBluetooth接続させた照度計で計測した非常照明の照度を設置された位置に合わせてSPIDERPLUSの図面情報に反映し、測った照度の記録はRebro2021にも送れる」と述べた。
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