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建設技術者の人材需給及び建設市場の動向、2020年のまとめと2021年の予測産業動向(1/2 ページ)

ヒューマンタッチ総研は、建設技術者の人材需給及び建設市場の動向について、2020年のデータを振り返るとともに、2021年についての考察をまとめた。

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 人材紹介事業を行うヒューマンタッチが運営するヒューマンタッチ総研は2021年3月25日、建設技術者の人材需給及び建設市場の動向について、2020年のまとめと2021年の予測を発表した。

■2020年は、建設技術者の需要が減少傾向で推移

 2020年のハローワークにおける建設技術者の有効求人数と有効求職者数の対前年同月増減率の推移を見ると、企業の求人意欲を示す有効求人数は、全ての月で前年同月を下回り、建設技術者への人材需要は、年間を通じて低下していたことが分かる(図表1)。最初の緊急事態宣言が発出された4月から5月にかけては、とくに落ち込み幅が大きくなっているが、その後は徐々に回復傾向を示している。一方、有効求職者数は、6月以降は前年同月を上回っており、コロナ禍で不安定な雇用環境を背景に人材供給数は上向きとなっている。


【図表1 有効求人数と有効求職者数の対前年同月増減率の推移】 出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」よりヒューマンタッチ総研が作成

■有効求人倍率は低下傾向も依然として高水準

 有効求人倍率の推移では、2月以降は前年同月を下回り、低下傾向が続いているが、依然として5倍を超える高水準となっており、建設技術者への需要が低下するなかでも人材不足の状況は続いている(図表2)。


【図表2 有効求人倍率の推移】 出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」よりヒューマンタッチ総研が作成

■建設業の市場規模は縮小傾向

 建設市場の動向では、建設業の売上高を示す建設工事の出来高(工事請負金額のうち施工が完了した部分に相当する金額)は1月と3月以外は全ての月で前年同月を下回っており、コロナ禍の影響も加わり、建設市場は縮小傾向であったことが分かる(図表3)。


【図表3 有効求人倍率の推移】 出典:国土交通省「建設総合統計」よりヒューマンタッチ総研が作成

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