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“脱モデルルーム”が実現するクラウド型VR内覧、関内の新築マンションギャラリーで採用VR(2/3 ページ)

日鉄興和不動産は同社初となる新築マンションの「体験型VRモデルルーム」に、スタイルポートのクラウド型VR内覧システム「ROOV walk」を採用した。モデルルームを作って見せるという既存のマンション販売の在り方を変革し、非接触が求められるコロナ禍でも有効な販売戦略の一つと位置付けている。

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モデルルームではできない全タイプの内見が可能に

 ROOV walkの導入理由について野邉氏は、「混在物件の問題点として、2LDKのモデルルームをワンタイプ整えて内覧してもらっても、他の1LDKや3LDKの販売促進にはつながらない。そのため、全タイプの広さを体感できるROOV walkを利用するにこととした」と説明する。

 横濱ギャラリーでのVR内覧の方法は、専用のルーム内で、ROOV walkのクラウドを介して3DCGの仮想空間を大画面の壁面に投影し、床にはプロジェクションマッピングで実寸大の2次元図面を映し出す。実寸図面は、リビングやダイニングのサイズ感が分かり、タブレット上のROOV walkで部屋内の位置を指定すると、その地点を起点に部屋内の仮想空間を壁に表示して部屋内を動き回れる。ROOV walkの機能では、さまざまな家具やインテリアを自在に寸法を変えて配置できるため、入居後の生活空間をイメージしやすい。


横濱ギャラリーの体験型VRモデルルーム。床に図面と壁面の大画面に仮想のモデルルームをそれぞれ投影

担当者のタブレットでROOV walkを操作

 「内覧者の中には、3DCGを見ながら床の2D図面に座って部屋の幅を確かめたり、部屋の採寸機能で家具の搬入経路を検討したりすることもある。一般的なヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着するVRでは、スケール感がつかめないので、モデルルームの代わりにはならないし、コロナ禍では非接触の面でもネックとなる。ROOV walkだからこそ、購入検討者が完成前の物件を体感しながらシミュレーションするという納得感のある物件選びが可能になる」(野邉氏)。


人や多様な家具を配置できるROOV walkの機能

3DCGに窓からの眺めを加えた眺望シミュレーション

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