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日立のDXでもっと楽に確実に!ニューノーマルに順応するビル管理業務とは?Hitachi Social Innovation Forum 2020 TOKYO ONLINE(1/3 ページ)

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、ビル管理業務にも3密回避や非接触のサービス、柔軟な働き方など、“ニューノーマル(新常態)時代”に即した変革が迫られている。エレベーターやエスカレーターの販売・保守を主力事業とする日立ビルシステムでは、こうしたビル管理の変化に、独自のIoTプラットフォーム「Lumada(ルマーダ)」を中心に据えたDX戦略で、ビル利用者やビルオーナー、ビル管理者向けに、withコロナ、自然災害、働き方の3つの課題を解消するサービスを展開している。

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 日立グループ最大規模のオンラインイベント「Hitachi Social Innovation Forum 2020 TOKYO ONLINE」(会期:2020年11月4〜6日)で、日立製作所は「DXでもっと楽に!もっと確実に!ニューノーマル時代のビル管理をご提案」と題した講演を行った。登壇者は、日立製作所 ビルシステムビジネスユニット兼 日立ビルシステム フィールドサービス事業部 事業統括本部 山本武志氏。

 山本氏はこれまでに、日立のビルシステム事業で、オフィスやマンションなどのビルに関わる設備のメンテナンスなどに対して、ITを駆使した業務効率化や入居者・利用者の安全安心及び快適性をデベロッパー、管理会社、建築会社など多様なステークホルダーとともに協創を図ってきた。直近では、昇降機の監視や緊急時の駆け付けなどのエレベーター(EV)/エスカレーター(ES)のプラットフォームを用いた新たなサービス企画も担当しているという。

 本セッションでは、山本氏がニューノーマル時代のビル管理に立ちはだかる課題や昇降機のプラットフォームを活用したビル管理の新たな在り方を提示した。


日立製作所 ビルシステムビジネスユニット 兼 日立ビルシステム フィールドサービス事業部 事業統括本部 山本武志氏

ビル管理を取り巻く3つの新たな課題

 前段として、現状のビル管理を取り巻く社会環境の変化について山本氏は、従来は少子高齢化に伴う人手不足をはじめ、安心安全を守るためのセキュリティ対策、インバウンド増加に伴う訪日外国人対応といったハードルが存在したと話す。しかし、新型コロナウイルスの発生を機に、「新たに感染リスクの低減と新たな生活様式へ順応する“withコロナ”が求められるようになった。加えて、ここ数年、頻発する“自然災害”や柔軟な“働き方”への対応策を講じることも、ビル管理業務では急務となっている」と指摘する。

 こうしたニューノーマル時代で新たに顕在化した3つの問題点を対象に、日立ビルシステムでは、遠隔監視や画像認識、AI、ビッグデータの分析など、これまでに日立グループ全体で培ったデジタル技術のノウハウを生かすことで、これまでに無いビル管理の在り方を提案している。

 3つの課題のうち、withコロナでは、接触回避のニーズを受け、ビル利用者の発熱を検知する「サーマルカメラ」、EVまたは入場ゲートの「タッチレス」、執務室へウイルスの持ち込みを防ぐESのハンドレールやEVのボタンを対象とする「抗菌」といったソリューションを用意している。


withコロナに対応するビル管理サポート

 コロナ対策で現在、飲食店や病院などでは専任スタッフが体温を測っているケースが多々見られるが、時間がかかるため検温待ちの列ができ、意図せずに3密の状態が作り出されてしまうことがある。その点、サーマルカメラを出入り口に設置すれば、検温の専任者が不要となり、入館者や入室者は通行するだけで済むようになる。

 サーマルカメラは、AIで顔認識を行った後に体温を測定するため、ホットコーヒーなどの温かい飲み物を手に持っていても誤検知することは無い。検温結果は、デジタルデータの利点として、履歴確認も容易で管理者の負担軽減にもつながる。


withコロナに対応した「サーマルカメラ」のソリューション
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