スキーデータ、VIPラウンジなどへの入退場管理デバイス「Door.Gate」を提供開始:製品動向
スキーデータは、VIPラウンジや小規模なスペースの入場管理などに運用可能なデバイスとして「Door.Gate」「Door.Gate ’Pedestal’」を12月16日より提供開始した。ペーパーレスでユーザーの利便性と効率を高め円滑な入場をサポートする。
スキーデータは2020年12月16日、小規模スペース向け入退場管理システムの「Door.Gate(ドアドットゲート)」および「Door.Gate 'Pedestal'(ドアドットゲート ペデスト)」の提供を開始した。スキーデータは、退場管理システムを提供するSKIDATAグループの日本法人。
Door.Gateは、壁面設置型の入退場管理デバイスであり、スタジアムやライブ会場内のVIPラウンジ、特別会員専用エリアなど、施設内でゲストや関係者のみが利用するようなエリアへの入場管理に最適であるという。
同デバイスは直感的な操作が可能で、スタイリッシュなデザインになっていることで入場エリアを華やかに見せられるという。搭載するチケットリーダーは、バーコード、QRコード、RFIDやNFCでのデータ処理が可能で、さまざまなチケットの形式に対応する。また、7インチのタッチパネルディスプレイはPIN入力に対応し、施設の情報や広告なども表示できる。筐体は堅牢性を確保し、屋外での使用も可能だ。
Door.Gate 'Pedestal'はWi-Fiモジュールを搭載し、大容量バッテリーと、装置を移動させやすいキャスターを備える。LAN接続しない場合、電源なしで最大10時間稼働できる。
導入のメリットとして、同社はペーパーレスでスムーズな入場処理を実現し、入退場時の混雑を緩和できることを挙げている。省エネ・省資源にも貢献し、転売や複製のトラブル防止、チケット忘れ防止などにも寄与できるとしている。
また、チケット発券および着券情報などと連携し、ゲート別、施設全体、初回・のべ入場人数などの入場状況をリアルタイムで確認できる。収集されたデータはマーケティング活動に役立てられ、サービス強化による来場者の満足度向上、集客やリピーターの増加といった効果が狙えるという。
セルフチェックインにより、人との接触回数や入場管理に必要な人員を削減でき、会場案内や安全管理などに人員を集中させることが可能である。
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