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既存空調設備を活用したビル内の“新型コロナ感染抑止策”を提案、ジョンソンコントロールズBAS(2/3 ページ)

ジョンソンコントロールズは、冬期に新型コロナウイルス感染症が拡大していることを踏まえ、空調設備にスポットを当て、既存設備に付加価値を付けるだけで対策が講じられる「クリーンエアソリューション」を日本市場向けに積極提案している。クリーンエアソリューションは、既にビルに設置してある空調設備を用いて適切に外気を取り込みながら、ウイルスに対しては深紫外線による除菌や高性能フィルターの集塵、乾燥する時期には飛沫抑止で重要とされる加湿を組み合わせた新型コロナ対策に有効な空調制御の新手法。

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「クリーンエアソリューション」は科学的根拠に準拠した効果的な感染症対策


ジョンソンコントロールズ 営業推進本部 営業開発統括部 営業1部長 渡邉匡史氏

 新型コロナウイルス感染症の拡大予防に効果的なクリーンエアソリューションについては、営業推進本部 営業開発統括部 営業1部長 渡邉匡史氏が解説。

 ジョンソンコントロールズでは、ASHRAE(アメリカ暖房冷凍空調学会)のHVACシステムガイダンスと、WHO(世界保健機関)及びCDC(アメリカ疾病予防管理センター)が発表した感染予防ガイダンスをベースに、空調設備を対象にした具体策としてクリーンエアソリューションの方法を策定した。

 建物内でクラスタが発生する要因は、感染者数や呼吸回数、曝露(ばくろ)時間など複数あるが、クリーンエアソリューションは中でも空調設備にフォーカスし、科学的根拠に基づき、既存設備を活用しつつプラスαを加える対策方法。オフィスビルだけでなく、学校、工場、官公庁、エンタメ施設など、多様な施設への導入を想定している。

 クリーンエアソリューションは具体的には、1.適正な換気量、2.最適なフィルター選定、3.最適な湿度コントロール、4.空調機への深紫外線照射灯の導入、5.最適な自動制御――の計5つの感染抑止策から成る。


5つの感染抑止策で構成するクリーンエアソリューション

 1の適正な換気は、建築基準法とASHRAE Standard62.1に準じ、汚れが滞留した空気をクリーンな空気に入れ替えることで、外気の割合を最適化するというものだ。

 2のフィルター選定では、高性能フィルターの中でもグレードの高い「MERV13」、または比色法で95%以上のフィルターにアップグレードすることを求める。その理由として、COVID-19自体のサイズは0.06〜0.14μm(マイクロメーター)とされるが、ウイルスがそのまま浮遊するわけでは無い。重視すべきなのは、エアロゾル感染を媒介する人の飛沫で、そのサイズは0.3〜0.5μmのため、MERV13で対応できるからだ。一般的な空調機に採用されているMERV8から、MERV13に変更するだけで、感染予防となる集塵(しゅうじん)効果は大幅に向上する。なお、クリーンルームなどで使用する「HEPAフィルター」は、ファン動力の改造を伴うため、現実的な方法では無いとしている。


フィルター選定。左のフィルターが「MERV13」、右のフィルターが「HEPAフィルター」

「MERV8」と「MERV13」の違い

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