国内建設プロジェクト向けに「Revit」用BIMパーツの特別サイト開設:BIM
BIMobject Japanと大塚商会は、BIMソフト「Revit」国内ユーザー向けに、Revit用BIMパーツを掲載する特設サイトを開設した。BIMを導入しやすい環境を整備し、生産性の向上や働き方改革の促進を後押しする。
BIMobject Japanは、大塚商会と協業し、Revit用BIMパーツ「Revitファミリ」のための特別サイトを開設した。大塚商会の「CADJapan.com」による「BIMナビ」から、2020年11月12日より利用できるようになっている。同サイトは、オートデスクのBIMソフト「Revit」の国内ユーザー向けに、国内メーカー29社と海外メーカー12社のRevit用BIMパーツを掲載している。
同サイトは、世界最大規模のBIMコンテンツプラットフォーム「BIMobject Cloud」を運営する野原グループと大塚商会が知見を持ち寄り開発した。
特設サイトには、BIMobject Cloud掲載のRevitファミリから、国内ユーザーからのニーズが特に高いという家具を中心に、日本で入手しやすく国内建設プロジェクトで好まれそうな照明、窓など約1400点を厳選して掲載した。
Revitファミリを絞り込みやすいよう、カテゴリ、ファイルタイプ、ブランド名など複数の検索窓を用意し、検索結果をすぐに表示できるようにしている。検索時間の短縮と複数メーカーの建材設備の横断的な検索を可能としている。
利用は、Webサイトにアクセス後、無料のBIMobjectアカウントまたはGoogleなどのアカウントでログインし、検索、データを無料ダウンロードして使用できる。利用状況に合わせて掲載アイテムを更新するなど、ユーザーの要求に柔軟に対応予定で、モバイルでも閲覧でき、希望のRevitファミリのリクエストや問い合わせも可能だ。
国土交通省は、建設業入職者の減少や高齢化、新型コロナウイルス対策として、2020年4月、実質2年の前倒しで「2023年までに小規模工事を除く全ての公共事業にBIM/CIMを原則適用」を決定した。
日本建築士事務所協会連合会の調査では、BIM導入割合は30%でここ数年急増しているが、「メーカー提供のBIMの図面材料が充実したら」導入との回答が約30%、「オブジェクト・ファミリの不足」という課題もあった。野原ホールディングスは、国内BIMユーザーがサービスを利用しやすい環境を整備し、国内のBIM導入および利活用、業界全体の生産性向上、建設プロセスの最適化に貢献したいとしている
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