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「関内」駅前に高層ツインタワーが誕生、横浜初の最高級マンションなどプロジェクト(1/2 ページ)

神奈川県横浜市中区にある旧市庁舎の隣接地で、オフィスとマンションが混在する複合ビル建設の再開発プロジェクトが始動した。旧庁舎跡地で2021年に着工するイノベーションオフィスビルと星野リゾートのホテルの計画と合わせ、JR「関内」駅前に、国際的な産学連携のビジネス拠点に加え、観光スポット及び高級賃貸住宅で地域の賑わいを創出する象徴的なツインタワーが誕生する。

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 三菱地所を代表企業に、スターツコーポレーション、フジタ、ケン・コーポレーション、東急不動産で構成するコンソーシアムは2020年10月、JR「関内」駅と尾上町通りに挟まれた1.4ヘクタールの再開発事業で、準備組合と事業協力に関する基本協定書を締結したことを公表した。

「国際的な産学連携」「観光・集客」「都心居住」機能を導入


関内駅前港町地区第一種市街地再開発事業のイメージパース 出典:三菱地所

 計画では、「横浜の中心 関内活性化の戦略拠点」をコンセプトに、国際的な産学連携のオフィス、最高級賃貸住宅、ミュージアム、商業施設などから成る高さ約150メートルの高層ビルを建設する。

 総延べ床面積は約8万8500平方メートルに及ぶ見通しで、低層階には商業施設「くすのきテラス」、横浜にまつわる食材などのミュージアム、高質なナイトクラブ、オフィス機能として世界中から学生らが集うグローバルキャンパス、ベンチャー企業の支援拠点を併設する。ビル中層階には、関内グローバル拠点として国内外企業の本社や研究開発スペースとし、その上の高層階は、横浜初の最高級グレード賃貸マンションで、居住区画の延べ床面積は約1万3000平方メートルを確保。オフィス階とマンション階の境には、外壁を突き出る形が特徴的なスカイラウンジを設置する。


関内駅前港町地区第一種市街地再開発事業の施設概要 出典:三菱地所

 今後のスケジュールは、2020〜2022年度に事業計画案を検討し、2023年度に都市計画が決定。翌2024年度には組合設立の認可を受け、2025年度の権利変換計画認可後に、建物の解体及び着工に至り、2029年度の竣工を目指す。


関内駅前港町地区第一種市街地再開発事業の位置図 出典:三菱地所

新産業創造拠点とイノベーションオフィスで、国際的な産学連携

 隣の旧市庁舎跡地では、横浜市が2019年1月から公募していた「現市庁舎街区活用事業」で、同年9月に三井不動産を代表者とするグループを事業者に選出。グループは「KANNAI 8(カンナイエイト)」と称し、三井不動産の他、鹿島建設、京浜急行、第一生命、竹中工務店、ディー・エヌ・エー、東急、星野リゾートの全額出資子会社・関内ホテルマネジメントの計8社が構成員となっている。


横浜市庁舎跡地の再開発イメージパース 出典:横浜市
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