自動ドアの開閉時間を設定し、ICカードで開く防犯対策のタッチスイッチ:製品動向
マザーセキュリティは、自動ドアの稼働時間を変えられ、FeliCaタイプやMIFARE系のICカードで自動ドアを開けられるようにするタッチスイッチ「IC TIME-S」を開発し、2020年9月14日に上市した。既にIC TIME-Sを利用するユーザーは、IC TIME-Sで店舗の営業時間外は自動的にタッチ入場を不可にし、スタッフはICカードでドアを開けられるように設定して、防犯対策を図っている。
防犯向け製品の販売をおこなうマザーセキュリティは、自動ドアの稼働時間を設定し、履歴管理が行えるタッチスイッチ「IC TIME-S」を2020年9月14日に発売した。
IC TIME-Sは、マザーセキュリティの関連会社であるシーズンテックが、3年半をかけて開発した製品で、既存の自動ドアに取り付けられたタッチスイッチと取り換えると、自動ドアの稼働時間を変えられるようになる。
また、「モード1」「モード2」「モード3」といった3種類のモードを備えており、各モードで自動ドアの機能時間と曜日設定が可能だ。モード1は、従来通りタッチスイッチを押せば自動ドアが開き、モード2では登録したICカードをIC TIME-Sにかざさないと自動ドアが開かない。モード3は、マスターカードをIC TIME-Sに読み取らせると自動ドアがオープンする。
さらに、IC TIME-Sに差し込んだMicroSDカードへ、交通系ICカードのFeliCaタイプやMIFARE系のICカードデータを1万枚登録でき、スキャニングしたICカードの履歴は3万件残せる。MicroSDカードをIC TIME-Sから取り出して、PCに接続すれば、PCに履歴データを移せる。
マザーセキュリティでは、新型コロナウイルスなどの感染症対策の一環として、今後多くの施設で入場制限や履歴管理が求められることを見越し、年間3万台の需要を見込んでいる。IC TIME-Sの価格は、設置費別で8万8000円(税別)。
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