ダイテックらが月額1人167円の現場管理クラウドを発売:製品動向(1/2 ページ)
ダイテックは、福井コンピュータアーキテクトと共同で、月額利用料が1人あたり約167円の現場管理クラウド「現場Plus」のサービスを開始する。現場Plusは、建設業で作業者の高齢化が進行していることを踏まえて、高齢者でも使いやすいインタフェースを採用している。
ダイテックは2020年10月2日、オンラインセミナーを開催し、PCやスマートフォン、タブレットなどで使える現場管理クラウド「現場Plus」を紹介した。現場Plusは、ダイテックが福井コンピュータアーキテクトとともに開発したもので、2020年11月2日に共同発売する。
会場では、ダイテック 代表取締役社長 野村明憲氏やクラウド事業部 江谷晃氏、福井コンピュータアーキテクト 代表取締役社長 佐藤浩一氏、営業推進部 市原照久氏が、現場Plusについて解説した。
初期費用が1万円で月額利用料金は60IDで月1万円
冒頭、ダイテックの野村氏が、現場Plusについて、「現在、政府は、全産業でデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めており、住宅の工事現場でも導入が始まっている。ダイテックでは建設業のDXは避けられないと考え、現場のDXを後押しするデファクトスタンダードツールを目指して現場Plusを開発した」と振り返った。
現場Plusの開発で留意した点について、「ダイテックが以前より販売している基幹システム“現場情報共有クラウド”を展開していく中で収集したユーザーの声を反映しているため、従来品の課題は全て解消している。また、福井コンピュータアーキテクトの図面に関するノウハウを生かしたインタフェースになっているため、工事の報告書や写真、設計図の変更などが、デジタル製品の扱いが苦手なユーザーも分かりやすい。顧客が現場管理システムを導入するにあたって、懸念事項となる価格は、初期費用が1万円で、月額利用料金は60IDで月1万円の低価格とし、ゼネコンなどが手軽に採用できるようになっている」と説明した。
福井コンピュータアーキテクトの佐藤氏は、ダイテックとの協業の経緯について、「2020年10月1日に施行された改正建設業法で、業界において働き方改革が進むと見据え、建設業でのワークスタイルの変化に対応するソリューションを開発するため協業した。現場Plusの開発にあたり、福井コンピュータアーキテクトは、ユーザーがどのように図面を管理し、使っているのかを調査した。結果、建築CADソフト“ARCHITREND ZERO”で作成した平面図や立面図、展開図など、建築確認申請用の図面を施工図面として使うユーザーが多いことが判明し、現場プラスでは、ARCHITREND ZEROで作ったさまざまな図面を閲覧できるようにした」と話す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.