ドローン・フロンティアが外壁点検サービスで体制を一新:ドローン
建設業向けドローンソリューションサービスを展開するドローン・フロンティアが赤外線と外壁点検サービスの完全化に向け、赤外線データ解析会社のグループ化とロープ点検会社との業務提携を同時発表した。
ドローン・フロンティアは、グループ会社のエアロエムズが有する技術による赤外線外壁点検サービスと、4Uとの全面点検サービスを提供している。
ドローンを使用した赤外線点検は、非破壊検査の手段の1つである。例えば、外壁タイルなどの「浮き」部は赤外線カメラで撮影すると、すき間の空気が太陽光により暖められているため、正常な面より高い温度分布を示す。近年の技術向上によって安全かつ信頼性の高い点検方法とされており、高層ビルでも赤外線点検が可能となった。また、建設業界でも建築基準法12条に基づく定期報告制度の見直しにより、赤外線カメラによる外壁点検が行政に認められ、注目されている。
2018年の業務提携から、同社が撮影、エアロエズムが解析を行い、赤外線外壁点検サービスを展開してきた。2020年7月から同社をグループ企業とすることで、そのサービスの全てを内製化した。それにより作業スピードの向上、効率化、価格の値下げを実現し、業界のサービスレベルの底上げをかなえるという。大規模改修の積算/事前調査や建物の法令点検などにサービスを拡大する狙いだ。
ドローン・フロンティアは、ドローンと赤外線カメラでは全面点検ができない建物の取り扱いが課題だった。無足場のロープアクセス工法での外壁点検の実績が豊富であった4Uとの提携し、ほぼ全ての物件で「無足場での全面点検」を可能とした。国土交通省登録技術NETIS登録のNSC工法でのロープアクセス工法で打診点検を用いている。
大型施設における点検手法のIT化は、今後さらに進んでいくと見られることから、ドローン・フロンティアは、人材の増員や育成、および生産性向上のためのシステム開発を進め、サービス拡大していく方針だ。支店の出店やフランチャイズ展開も視野に入れる。
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