調査リポート
コロナ禍が建設技術者の需要に与えた影響は限定的、ヒューマン総研:産業動向(2/2 ページ)
ヒューマンタッチ総研は、国内における建設業の人材市場動向をまとめた2020年8月分のマンスリーレポートを公表した。今月のトピックスでは、2020年上半期の建設技術者を対象にした需給動向をまとめている他、新型コロナウイルス感染症が新規求人数に与えた影響も分析している。
建設業の就業者数は473万人、雇用者数は388万人で、3カ月連続の減少
雇用関連の月次データでは、2020年6月の建設業就業者数は473万人(前年同月比93.8%)、雇用者数は388万人(同94.4%)となり、前年同月比で3カ月連続の減少となった。一方、公共職業安定所(ハローワーク)の新規求人数は、7万6647人(同103.2%)と増加に転じた。
2020年6月の建設技術者数は34万人(前年同月比103.0%)と、先月の88.2%から増加に転じた。
ハローワークにおける建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は、5カ月連続で前年同月を下回り、前年同月よりも0.77ポイント低い5.56倍。
有効求人数は前年同月比89.7%、新規求人数は同96.6%で、ともに6カ月連続で前年を割り、建設業各社の求人意欲は低下傾向が続く。一方で、有効求職者数は同102.1%となり増加となった。
建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は、前年同月比で0.17ポイント低下して5.26倍となり、4カ月連続で前年同月を下回った。
有効求人数は前年同月比96.7%で、6カ月連続で前年同月を下回ったが、新規求人数は同105.6%と増加となった。
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