従業員のストレス削減に効く植物や音響システムを搭載したオフィス家具:パナソニックが考える「2020以降の街づくり」(2/2 ページ)
パソナ・パナソニック ビジネスサービス(PBS)とパナソニックは、パナソニックのオーディオブランドテクニクスの音響システムを採用したオリジナルビッグテーブルやオリジナルベンチなどのオフィス家具を開発した。各オフィス家具にはストレスの削減に効き目がある植物を最適な緑視率で植栽したプランターを組み込んでおり、職場環境の改善に役立つ。PBSは2022年度までに、今回開発したオフィス家具を累計90社に導入することを目指している。
高精度チューニング技術で自然界と同じ音響を再現
プランターの下部に内蔵した音響システムは、高音質再生技術や音響解析・高精度チューニング技術を搭載することで、自然界の音を高音質で再現。自然界の音は、人をリラックスさせつつ集中させる効果があり、生産性を高めるワークスペースの構築に役立つ。
パナソニック テクニクスブランド事業担当 参与 小川理子氏は、「音響システムは、シミュレーションモデルを使用することで、さまざまな部屋の寸法やレイアウト、残響と反響に最適な音響設計に仕上げている。また、高精度チューニング技術で、鳥の鳴き声など多様な音を自然界と同じ方向や音量、周波数で再生することが可能だ。例えば、鳥のさえずりは上方から響き、川のせせらぎは下方から聞こえる」と説明した。
続けて、「状態の悪い空間でも、良質な音が響くように音質を補正する技術“Space Tune”をスピーカーが備えているため、場所を選ばす使える。システムの筐体はアーチ型で広範囲に音が響く」と付け加えた。
テクニクスの音響システムを採用したオリジナルビッグテーブルやオリジナルミドルテーブル、オリジナルベンチは既に、矢作建設工業やオーク情報システム、JX金属のオフィスへの導入が決まっている。PBSは2022年度までの3年間で今回開発したオフィス家具を累計90社に導入することを目標に掲げている。
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