三井不動産が台湾・台中市にリージョナル型ショッピングセンターを初進出:プロジェクト
三井不動産は、台湾の台中市で、複合商業施設「(仮称)三井ショッピングパーク ららぽーと台中」の開発に着手した。台湾で開業済みの「三井アウトレットパーク 台湾林口」や「三井アウトレットパーク台中港」、開発中の「(仮称)三井アウトレットパーク 台南」を含めると、台湾5棟目のリージョナル型ショッピングセンターで、台中市では初進出となる。
三井不動産は2020年6月24日、台湾の台中市で、プロジェクト会社三中東区啦啦寶都股份有限公司を通じて、複合商業施設「(仮称)三井ショッピングパーク ららぽーと台中」の開発に着手した。
延べ19万7000平方メートルm2
三井ショッピングパーク ららぽーと台中は、C街区とE街区で構成されており、C街区が地上7階/地下1階建てで、E街区が地上4階/地下1階建て、両街区を合わせた延べ床面積は19万7000平方メートル。所在地は台湾台中市東区泉源段で、敷地面積は4万3000平方メートル。
店舗数は約270店舗で、店舗面積は約6万8000平方メートル。設計は大壯聯合建築師事務所が担当し、施工は大成建設が担った。竣工と開業は2020年秋を予定している。アクセスは、台湾鉄路「台中」駅から徒歩6分で、自動車で30分圏内には約220万人の住民が居住しており、肥沃な商圏を有す。
三井ショッピングパーク ららぽーと台中のコンセプトは「for the Vivid Colors of Life」で、街と生活に彩りを添える新たなライフスタイルを提案する。
C街区は隣接する湧泉公園の緑をイメージしたデザインで、E街区は近接する建國市場のれんがをモチーフにした外観。両街区は2層の連絡ブリッジで接続しているため、利用者が回遊しやすい。
建物内に設置する店舗は、台湾内外のファッションブランドや日系含む台中未進出店、飲食店、スーパーマーケットなどで構成し、サービスやエンタテイメント機能も充実させることで、台中の消費者ニーズに応える時間消費型の商業施設を実現する。
三井不動産は現在、三井ショッピングパーク ららぽーと台中の他、台北市東部の新都心南港区で2022年に開業予定の複合商業施設「(仮称)三井ショッピングパーク ららぽーと台湾南港」を開発している。今後も台北市と台中市を中心に、台湾でさらなる「ららぽーと」事業の拡大を目指していく。
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