三井不動産がマレーシアで賃貸住宅事業に初参画、延べ2.6万m2の物件を開発:プロジェクト
三井不動産グループは、長期経営方針「VISION 2025」で、「グローバルカンパニーへの進化」をテーマに掲げており、海外事業の飛躍的な成長を目指している。とくに力を入れる住宅事業では、シンガポールやタイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン、中国、台湾をターゲットとして、複数の再開発プロジェクトを同時進行させている。
三井不動産は、マレーシア三井不動産を通じ、クアラルンプールの中心市街地で行われている大規模複合開発計画「ブキッ・ビンタンシティーセンター(BBCC)プロジェクト」で、賃貸住宅の開発に参画することを決め、共同事業者であるBBCC Developmentと共同事業契約を締結した。マレーシアでの賃貸住宅事業への参画は初となる。
地上45階建てで総戸数は269戸
サイニングセレモニーの様子、左からBBCC Development Chief Executive Officer Low Thiam Chin氏、UDA Holdings Berhad Chairman Dato' Jalaluddin Bin Alias氏、マレーシア三井不動産 マネージングダイレクター 福井健人氏 出典:三井不動産
今回、三井不動産が手掛けるマンションは、地上45階建てで、延べ床面積は2万6211平方メートル。所在地は、No.2ジャランハントュア・クアラルンプールで、敷地面積は2064平方メートル。総戸数は269戸で、貸付面積は1万8215平方メートル。
駐車場は277台を格納し、共用部には、プールやフィットネスジム、キッズルーム、ラウンジを設けている。アクセスは、KLモノレール「ハントュア」駅直結で、MRT「メルデカ」駅から徒歩4分。工期は、2020年12月に着工し、2023年9月に竣工、2024年1月の開業を予定している。
当該物件は、三井不動産グループ初となる直営型のサービス付き賃貸住宅で、高い交通利便性を備える他、BBCCプロジェクト内で同グループが開発・運営を行う商業施設「三井ショッピングパーク ららぽーとクアラルンプール(仮称)」(2021年開業予定)に隣接しており、居住者が生活用品などを購入しやすい。
建物内の専有部には、ベッドルームが1つの部屋から3つあるタイプまで幅広い種類を用意しており、ライフスタイルに合わせて間取りを選べる。
また、快適な日常生活をサポートする日本語対応のコンシェルジュをはじめ、部屋の清掃やリネン交換、住宅設備の修理、メンテナンスの対応、朝食の提供といったサービスを備える。将来は、隣接する「ららぽーと」と連携したデリバリーサービスや提携割引の導入も検討している。
三井不動産は、今後もクアラルンプールを中心に複数の賃貸住宅事業を展開していく方針を示している。
BBCCプロジェクトは、クアラルンプール中心市街地に、商業施設やオフィス、住宅、ホテルなどを建設する計画で、全体の敷地面積は約7万8500平方メートルに及ぶ。事業者は、Uda Holdings、Eco World Development Group Berhad、Empolyees Provident Fund Boardから構成されるBBCC Development。推進している。三井不動産グループは、BBCCプロジェクト内の当該事業に関して、BBCC Developmentと合弁会社を設立し、開発に参画する施設の保有や運営を行っていく。
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