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三菱地所コミュニティがマンション管理アプリを開発、従来比で管理費を年間200万円削減:製品動向(2/2 ページ)
三菱地所コミュニティは、「誰でもいつでも簡単に」をコンセプトに掲げたマンション管理アプリ「KURASEL」を開発した。2024年度末までに全国3000組合での導入を目標に掲げ、2025年度には売上12億円を目指す。
管理費の未納分のチェックや請求が可能
管理費の徴収機能は、管理費の未納分のチェックや請求が簡単に行え、催促状も作れる。収支・会計機能は、管理積立金の収支や入出金が確認でき、居住者情報の管理機能では、区分所有者や居住者のデータを調べられる。
共用部管理機能は、駐車場などの利用状況が確かめられ、空きスペースが視覚的に分かる仕様。資料保管庫機能は管理組合で使ったデータを保存して、アプリ上で見られる。「業務量次第だが、会計や支払いの作業は、KURASELを用いると、数分で完了する」(安藤氏)。
安藤氏は、「イノベリオスの調べによれば、マンション管理の会計や理事会の業務にKURASELを活用することで、管理会社に委託していた従来と比較して、年間200万円のコスト削減が実現する。KURASELは、2020年8月に開発が終了し、同年9月に特定の管理組合で試験運用することが決まっている」と解説した。
利用料金は、1管理組合あたり月額3万5000円で、総戸数200戸を超えるマンションの管理組合は月額5万円(いずれも税別)。イノベリオスは、2020年7月1日にKURASELの申し込み受け付けを開始しており、2024年度末までに全国3000組合で導入させ、2025年度には売上12億円を見込む。
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