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五洋建設がシンガポールの大手設備工事会社を子会社化:産業動向
五洋建設はこのほど、シンガポールの大手設備工事会社であるUG M&Eを子会社化し、シンガポールでの建築事業の基盤を強固にした。
五洋建設はこのほど、シンガポールの設備工事会社であるUG M&Eの全株式を取得し、子会社化する契約を、UG M&Eの親会社であるGreatearthと締結した。今回の株式取得による2021年3月期の連結業績に与える影響は軽微だという。
五洋建設は、シンガポールで、1964年から現在まで、埋め立てをはじめとする土木工事や建築工事で多くの大型プロジェクトに参画してきた。建築分野では最近、複合型商業施設「アイオンオーチャード」や「センカン総合病院」を手掛けている。
今回の子会社化には、同社が以前から、シンガポールでの建築分野の持続的成長には、事業分野の多様化や技術力の向上、人材の獲得など事業基盤の強化が必要だったとともに、設備分野の増強も避けられないと考えていたことがある。
UG M&E社は1966年に創業し、シンガポールにおける設備工事の最高グレード資格を有する同国トップクラスの設備工事会社。シンガポールで有名な建物「マリーナベイサンズ」「ジュエル」などの大型設備工事を行った実績が多数あり、経験豊富な経営陣と優れた技術力はシンガポールで高い評価や信頼を獲得している。五洋建設はかつて、アイオンオーチャードの開発計画で発注者の指定下請業者であったUG M&Eと協働した経験がある。
今後、両社は、それぞれの強みを生かして営業や技術、人材などのあらゆる面で相互交流することで、シナジー効果を発揮していく。
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