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ブリッツワークスがケンカツと提携、アフターコロナの採用難に対策:産業動向
ファッションブランド「BMC」を運営するブリッツワークスは、建設職人採用マッチングサービス「ケンカツ」との業務提携を開始した。BMCとケンンカツが相互のユーザーを送客できる導線を設け、シナジー効果を目指す。
ブリッツワークスは2020年4月28日、職人採用マッチングサービス「ケンカツ」と業務提携することを表した。同社は職人をメイン顧客とするファッションブランド「BMC」を運営。BMCとケンカツが、自社顧客を相互に送客する仕組みをつくり、シナジー効果のある取り組みを目指す。
提携の具体的内容として、BMC側では、公式HPやSNSにケンカツへの導線設置、卸先店舗の店頭POPや製品タグの活用などにより、自社顧客をケンカツに誘導する。ケンカツ側では、BMCの商品情報やクーポンを配布し、職人がお得にBMCの商品を購入できるようにする。
ブリッツワークスが運営するBMCは、創設4年で卸先店舗を450店に拡大した急成長ブランド。カジュアルショップだけでなくホームセンターも主販路にしており、メイン顧客は職人が中心だという。BMCの流通量や知名度を活用し、マッチングの精度を高める今回の業務提携は、コロナ禍の影響で働ける場を失った職人が増加することを見越したもの。
ケンカツは、建設職人のデータを参照した企業が、LINEで直接職人にオファーできるサービス。職人や事業主など5000人以上が登録している。
ブリッツワークスは、今後も引き続き企業と職人同士がコンタクトを取れる手段を整備し、アフターコロナの世界でも職人が安心して働けるためのサポートをしたい考えだ。
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