新型コロナが建設技術者の転職に与えた影響、「面接中止」が3割弱:業界動向(1/2 ページ)
ヒューマンタッチ総研は、新型コロナウイルスの感染拡大が建設技術者の転職活動に与えた影響について、独自の緊急アンケート調査を実施した。
ヒューマンタッチが運営するヒューマンタッチ総研は2020年4月30日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大によって、経済活動が低迷し景気が一気に悪化することが懸念されている状況を踏まえ、ヒューマンタッチに登録している建設技術者を対象に、2020年年4月3〜10日の期間で行った建設技術者の転職活動へ与えた影響に関する緊急アンケート調査の結果を公表した。
■3割超が新型コロナウイルスの感染拡大が転職活動に影響を与えたと回答
まず「新型コロナウイルスの感染拡大が転職活動に影響を与えたか」という質問に対しては、「影響を与えた」と回答した人の比率は30.6%で、3割超の人が転職活動に何らかの影響を受けていることが判明した(図表1)。
■大手企業で働く建設技術者の方が影響を受けた人が多い
建設技術者が現在働いている企業規模別にみると、従業員数100人未満では「影響を与えた」が23.7%だが、500〜999人では35.5%、1000〜2999人では37.5%、3000人以上では36.1%となり、企業規模が大きい会社で働いている方が、より影響を受けている結果となった(図表2)。
■33.8%が「転職意欲が低下した」と回答
転職活動に「影響を与えた」と回答した人に対し、「新型コロナウイルスの感染拡大は、転職活動に具体的にどのような影響を与えたか?」という質問(選択式、複数回答)に対する回答で最も多かったのは、「転職意欲が低下した」(33.8%)であり、「転職活動を中止した」という回答も16.2%となっており、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、建設技術者の転職意欲が低下したり、転職活動そのものを中止したりする人がいることが分かった(図表3)。
また、「転職先企業をより厳選するようになった」と回答した人の比率も27.0%となっており、転職活動を続けながらも、転職先を選ぶハードルが高くなる人も多く見られた。
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