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傾斜35度や高さ20cmの段差に対応したインフラ点検用ロボット第4回スマート工場 EXPO

サンリツオートメイションは、悪路の走破や水路での走行を可能にしたインフラ点検用クローラーロボットを開発した。

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 サンリツオートメイションは、「第4回スマート工場 EXPO ーIoT/AI/FAによる製造革新展ー」(会期:2020年2月12〜14日、東京ビッグサイト)に出展し、インフラ点検用遠隔操作クローラーロボットをPRした。

異物を巻き込んだ場合でも自動で排出する構造

 遠隔操作クローラーロボットは、災害対応ロボットの技術を応用したクローラーを搭載しており、悪路でも走行できる。傾斜35度の路面や高さ20センチの段差を乗り越えられ、水深20センチまでの浸水路も走れる。


インフラ点検用遠隔操作クローラーロボット

階段の上り下りも容易

 最高速度は毎時2.7キロで、操作は遠隔操作クローラーロボットと通信規格「Ethernet」で通信したPCに市販のPC用コントローラーを接続して行う。防じん防水性能はIP67に対応しており、粉じんや浸水に強い設計だ。また、砂や泥などの異物を巻き込んだ場合でも、自動で排出する構造となっており、クローラを清掃する際は高圧洗浄機が使える。


法面の走行にも対応

水路も走破可能

 搭載されたカメラは、光学21倍ズームに応じており、フルHD画質で撮れ、構造物のひび割れといった変状を捉える。パンとチルトの操作で、任意の位置を間接目視することや暗視モードにも切り替えられる。

 ロボット本体の重さは25キロで、普通自動車のラゲッジスペースに車載することも想定されており、宅配便での梱包輸送にも応じている。

 サンリツオートメイションの担当者は、「これまで、遠隔操作クローラーロボットを用いて、構造物を点検し、レポートを作成するというサービスで展開していた。だが、ロボット本体に関心を持つ顧客が多かったため、2020年度から機体を販売している。価格が300万円と高額なので、今後はリース提供や安価版の開発も視野に入れている」と述べた。

 遠隔操作クローラーロボットのサイズは、420(幅)×400(高さ)×720(奥行き)ミリ(カメラ非搭載時は高さ250ミリ)。電源はDC24VのLifeバッテリー2本で、連続稼働時間は1.5時間。通信機能はEthernetの他、オプションでWi-Fiも備えている。搭載センサーは3軸加速度センサーとジャイロセンサーを標準装備し、要望に応じてTpF距離画像センサーやレーザー距離センサー、マイクも搭載することができる。

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