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点検ロボが集結、3Dスキャナー「BLK360」搭載の最新機や小型潜水艦社会インフラテック2019(2/3 ページ)

イクシスは、「社会インフラテック2019」で、インフラ構造物を対象にした点検ロボットを多数出展した。ワイヤ吊り下がりやマグネット張り付け、水中対応など、構造物の性質に応じて使い分け、全ての社会/産業インフラの点検をロボットに置き換えることを目指している。

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足場が不要となり、安全に点検

 マグネットで構造物に吸着するMagBugは、オムニホイール3輪とマグネットを組み合わせて、点検対象に磁力で張り付き、全方位に移動する。これまでのように、構造物の周囲に足場を組む必要が無くなり、安全地帯に居ながらにして検査業務が完了する。点検対象物の材質や形状に左右されず、垂直や湾曲した壁面、橋梁などの背面にも張り付く。

 標準搭載のカメラは、1220万画素の静止画とFull HD(1080P/30fps)の動画を撮影。肉厚測定用の探触子や赤外線など、センサーを変えれば、板厚や超音波深傷検査も可能になる。

 本体の大きさは、353×306ミリで、高さは200ミリ。重さは約5.5キロで、最高速度は毎秒0.5メートル。


マグネット式全方位点検ロボット「MagBug」

 床面ひび割れ検知ロボットFloor Doctorは、手押しで移動し、本体搭載のカメラで撮影する。ハンドル部分には小型モニターが取り付けられているため、撮影した映像を確認しながら点検を進められる。

 手押しする際は、レーザーで直線方向にガイドが表示され、撮影するタイミングも、車輪に備え付けられた移動距離計測用センサーによって適切に判断できる。

 点検後のデータは、AIを活用した解析サービスで、床面のヘアークラックなどの損傷を抽出し、ひびの幅を色分けしたマップが生成される。検査報告書の作成作業時間が短縮され、点検技能者による点検品質のバラツキに左右されることも無くなる。

 外形寸法は、930(幅)×965(高さ)×1100(奥行き)ミリ。重さは約20キロ。


床面ひび割れ検知ロボット「Floor Doctor」

「Floor Doctor」の搭載カメラ

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