街の活性化を目指し、豊洲の千客万来施設事業用地に商業施設「江戸前場下町」を開業:プロジェクト
三井不動産は1980年代から豊洲エリアでオフィスや商業施設、レジデンスを展開するなど、IHIと連携し、豊洲の街づくりに参画してきた。2006年に開業した「三井ショッピングパーク アーバンドック ららぽーと豊洲」は、新しいショッピングゾーンとして豊洲エリアに注目が集まるきっかけの1つとなり、豊洲エリアの代表的なスポットになっているという。こうした中、豊洲エリアの地域開発をさらに進めるため、「千客万来施設事業用地(5街区)」に商業施設「江戸前場下町」を2020年1月24日に開業する。
三井不動産は2019年12月2日、豊洲エリアに「千客万来施設事業用地(5街区)を活用した賑(にぎ)わい創出事業」として開業する商業施設の名称を「江戸前場下町」とし、同施設を2020年1月24日にオープンすることを発表した。
3つのエリアで構成された商業施設
江戸前場下町は、敷地面積3035.79平方メートル、延べ床面積734.84平方メートル、地上1階建て、ゆりかもめ「市場前」駅前から徒歩1分の立地。所在地は東京都江東区豊洲6丁目と東京都市計画事業豊洲土地区画整理事業地区5街区の1部。2019年7月16日に着工し、2020年1月8日に竣工することを見込んでいる。三井不動産が施設をプロデュースし、リクリエーションズが運営を担当する。
江戸前場下町は、千客万来施設(6街区)が運用を開始するまでの暫定事業として、豊洲市場を訪れる観光客や地域住民が食材などを購入できる店舗を設置し、賑わいを創出することを目指す。豊洲市場の食材を生かした飲食店や土産物を扱う物販店など、計21店舗が入居を予定している。
江戸前場下町という名称は、日本の食の台所「江戸前」をテーマに、豊洲市場の場下町(城下町)として賑わいのある食とライフスタイルを発信する拠点になるように思いを込めている。
同施設は、市場の食材を使った海鮮焼きなどが食べられる「豊洲場下町(フードホール棟)」や新鮮な食品と土産を買える「市場小路(マルシェ棟)」、屋外市場やイベントなどが開催される「江戸前広場(多目的広場)」の3つのゾーンで構成されている。
今後の豊洲エリアの街づくりでは、1980年代にスタートした豊洲2・3丁目の大規模再開発プロジェクト「豊洲ベイサイドクロス」が2020年4月24日に開業し、同日に街びらきも行われる。
街区の核となる「豊洲ベイサイドクロスタワー」には、商業エリアとして「三井ショッピングパーク アーバンドック ららぽーと豊洲」が地下1階から地上4階に配置される。オフィスエリアには、新しい働き方をサポートする共用施設「+C」を設置し、効率的なワークスタイルを推進。33階から36階には、2020年6月25日に「三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロス」がオープンする。
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