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熊谷組が開発した建機をVRで遠隔操作する新技術、傾き・振動・音も体感:建機自動化(2/2 ページ)
熊谷組は、遠隔操縦室内にいるオペレーターに、VRを介してコクピット内からの視界の他、建機の傾きや振動、音を提供し、搭乗操作に近い感覚で、オペレート可能な安全かつ効率の高い無人化施工が実現するシステムを開発した。
今後は無人化施工オペレータの育成に取り組む
一連のシステムにより、オペレーターは操作座席(VRコクピット)でジョイスティックを用いてマシンを操作し、遠隔で動かされた建機の映像と音および動きは、遠隔操作座席でもリアルタイムに再生されるため、オペレーターは搭乗操作と同じ感覚でコントロールすることが可能となる。
遠隔操作室の操作信号と、建機の映像と動きデータの無線転送には、熊谷組が雲仙普賢岳などの災害復旧工事で確立させた、複数の建機を遠隔操作するネットワーク対応型無人化施工システムの要素技術を活用している。
新技術の実証試験は、茨城県つくば市の熊谷組技術研究所内に整備した屋外実験ヤードで検証実験を実施し、その有効性を確認したという。
今後は、災害時の迅速な応急復旧業務に備える目的で、協力会社との間で結成したチーム「KUMA-DECS」の訓練に採用し、無人化施工に特化したオペレーターの養成を行い、熟練オペレーターの技能を次世代へ継承していくとしている。
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