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音・光・緑でリラックス効果を生むウェルネス空間「そと部屋」を開発、鹿島:FM(2/2 ページ)
鹿島建設は、ウェルネス空間「そと部屋」の展開を本格化する。鹿島建設は2018年7月〜2018年10月、慶應義塾大学の伊香賀俊治教授および、産業医科大学の柳原延章名誉教授と共同で、そと部屋の実証試験を実施している。試験では、空からの光を室内に模擬する天井装置「スカイアピアー」を設置したそと部屋で活動した際の生理面や心理面、知的生産性を定量的に評価した。
PCの画面も見やすい明るさを表出
スカイアピアーは、空の見え方の特徴である開口色を天井に出現させ、適度な明るさで室内を照らすことで、窓採光によって生じるコントラストを低減する。開放感を高めながらも、屋外のようにPCの作業画面が見えづらくなることもなく、天井面の下側に設置するため、天井裏のスペースも必要としない。
サウンドエアコンは、屋外の音をコントロールし、リアルタイムに室内へ取り込む。屋外の音のノイズを抑制しつつ、心地よい部分は強調することで、より快適な屋外との一体感を演出し、リラックス効果を高めるという。
現在、スカイアピアーと、サウンドエアコンを設置したそと部屋で、第2期実証実験を実施している。健康性および知的生産性の定量的な評価を行うことで、設計提案内容に関するエビデンスを蓄積していく考えだ。
併せて、IoT センサーによる環境・行動・生体情報の見える化とスマートビルディングへの取り組みを積極的に推進し、健康で快適な空間づくりにおけるさまざまなニーズをすくい取って行く。
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