渋谷駅の地下出入口番号と案内誘導サインを改善、来街者の利便性向上へ:サイン
東京急行電鉄と東京地下鉄は、東横線・田園都市線・半蔵門線・副都心線渋谷駅の地下出入口番号(以下、地下出入口番号)の変更と駅構内の案内誘導サインの改善を実施する。渋谷駅の利便性とまちの回遊性の向上を目指す。
東京急行電鉄と東京地下鉄は2019年8月、渋谷駅に乗り入れる東横線・田園都市線・半蔵門線・副都心線の地下出入口番号を変更し、合わせて渋谷駅構内の案内誘導サインを改善する取り組みを明らかにした。
本取り組みは、渋谷へ初めて訪れる人にも分かりやすい案内誘導の実現を目的とする「渋谷駅前サインガイドライン」にのっとったもの。「渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)」と「渋谷フクラス」の開業、東京メトロ銀座線渋谷駅ホーム移設、渋谷駅東口地下広場の一部供用開始などに合わせて2019年11月1日より実施する。
地下出入口番号の表記にあたっては、渋谷駅を中心に地下をA?Dの4エリアに区分。出入口番号に各エリアを示すアルファベットを付記することで、歩行者が目指すおおまかな行き先に通じる出入口がイメージしやすくなっている(ただしDエリアは未定。再開発進ちょくに応じて新設予定)。これまで「駅の西側から東側」に向かって行われていた番号付けも、「駅周辺部から中心部」へと変更。駅中心部における出入口新設に対応できるようにした。また駅構内の案内誘導サインは、初めて来訪する人にも分かりやすいようにフォントや背景色、配置ルールを統一した。
渋谷駅周辺開発で建設されるビルでは、縦移動の円滑化を目的とするアーバン・コアが整備される。この整備により渋谷特有の谷地形がもたらす駅中心部から周辺への高低差が解消され、地下から地上、デッキまでの動線がスムーズになる。第一弾として2019年9月1日より、渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)内の「アーバン・コア」が運用を開始し、渋谷ヒカリエ、渋谷ストリーム、渋谷フクラス、渋谷駅桜丘口地区でも整備される予定だ。
アーバン・コアの整備や東口地下広場の供用開始に伴い、渋谷駅構内および周辺における回遊性が改善し、歩行者通行量の増加が予測される。地下出入口番号の表記変更や案内誘導サインの改善は、渋谷駅周辺の歩行者ルートに一体性を持たせ、来街者の利便性を向上させるのに欠かせない取り組みとなる。
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